初めてこれらの木造の建物を目にしたときに、本物の空港だとすぐには理解できないだろう。さて、そんな空港が、ロシアの極北とシベリアには数多くある。そこには、流行のコーヒーハウスや免税店はないが、遠隔地に住む多くの人たちにとっては、こうした空港が世界の他の地域とつながる唯一の手段なのだ。
この空港は、Alsibのために1944年にマガダン州に開港された。アラスカ―シベリアルートは、第二次世界大戦中のレンドリースプログラムの一部だった。今日では、ここが、いまも操業している唯一のAslib空港だ。セイムチャン空港からは、マガダンまでの便が発着している。また、地質学者用のチャーター便もある。
ソロフキ空港は、戦前にソロヴェツキー諸島に建設され、第二次世界大戦中はソ連空軍に使用されていた。ソロヴェツキー諸島へのフェリーは、夏のみの運行となっているため、冬期の空路は外界との唯一の交通手段となるが天候に左右されることも多い。
ソロフキへはアルハンゲリスクから週に数便の飛行機が出ている。夏期には、ムルマンスクからの追加便がある。この空港は徒歩でアクセスでき、ソロヴェツキー修道院の近くにある。
アルハンゲリスク州にあるこの小さな空港は、アルハンゲリスク市だけでなく、コイダやモセエヴォ、サフォノヴォといった遠隔地にも週に数便の運航を行っている。この町で唯一のバスは空港行きのものだ。
アルハンゲリスク州の白海沿岸にあるこの小さなポモール集落は、60年代以降、自分たちの空港を持っていた。週に二便、アルハンゲリスク行きが航行しているが、夏には海路で行くこともできる。村から遠くないところには、多くの観光客を魅了するタテゴトアザラシの繁殖地がある。
ヤクーチアのインディギルカ河岸にあるベーラヤ・ゴラー空港からは、この地方の首都ヤクーツクへの直行便が一年を通して就航している。また、ここから近隣の遠隔地へ飛ぶこともできる。
ここには、ヤクート村営の地方空港が多くある。また、ヤクーツクと州内のその他の遠隔地への定期便を運航している。空港は村の中心部から徒歩で行ける距離にある。
ヤクーチアにあるこの僻地の村には新しい空港ビルがあり、ヤクーツクやその他の居住地域への定期便が出ている。ヘリコプターでの旅行もできる。
クラスノヤルスク地方にあるこのシベリアの村は、イリンペヤ川によって文明から隔てられているため、冬にのみ車で行くことができる。それ以外の場合は、週に2便、隣町からの航空便がある。
イグリムは、ソシヴァ川の右岸にあるハンティ・マンシ自治管区の村だ。1960年代に、大きな天然ガス田がいくつか発見され、この地で開発が始まったため、空港が建設されることになった。このユニークな複合施設には、おそらくロシアでも唯一の土の滑走路がある。週に2便、チュメニ行きとハンティ・マンシ行きのフライトがある。
クラスノヤルスク地方のハタンガ村の空港は、飛行機の給油だけでなく、極地航路のためにも使用されている。北極圏では最大のもので年中無休で営業している。現在、ハタンガ空港は、クラスノヤルスク便とノリリスク便に加え、ローカルフライトが行われている。
ハバロフスク地方のウオルガラン村の州営空港は、コンジョルの貴金属鉱床用に操業されている。
チャラ空港はザバイカルスキー地方にある。かつて、チャラ村はこの地にあった収容所群島の中心地で、囚人たちは小型機に乗せられてチタからここへ移送されてきていた。ここの滑走路は、この近くにあるウランと銅の鉱床を発見した地質学者らによって作られたものだ。今日、この空港は、高いコダール山脈に囲まれているため、日中のみの営業操業となっている。
ロシア・ビヨンドのニュースレター
の配信を申し込む
今週のベストストーリーを直接受信します。