1.カフェ「Kusochki」
クエストカフェ「Kusochki」では、ウェイトレスやウェイターが、髪にカーラーを巻いた主婦の格好で、あるいは警察官の格好で出てきたりする。警察官が現れたときには、客は囚人服を着て、手錠で檻に繋がれてディナーを取ることになる。
看護婦や医師の格好をしたウェイトレスが注文を取りに来るというアイデアはどうだろう?その場合には絞首台で手術用のハサミを使って焼かれたリブアイステーキを食べ、点滴用のビンでカクテルを飲み、注射器に入ったチョコレートを食べる覚悟をした方がいい。このカフェでは客もウェイターも新しく、そしてときに衝撃的な役を演じることになる。しかしなんら危険はない。もしも何かあったときには、「医者」役のジーマがハンマー(打腱器)で膝を叩き、血圧を測ってくれる。また症状に応じて、必要な料理を「処方」してくれる。
住所:Ul. Shabolovka d.63
平均予算:1500ルーブル(およそ2800円)
*ウェブサイト(ロシア語のみ)
2.カフェクラブ「Papa Vader」
ライトセーバーを手にしたジェダイになったり、それが無理なら宇宙軍の空挺隊員になってみたいという方にはカフェクラブ「Papa Vader」がオススメだ。銀河を旅する宇宙船の形をしている。メニューにはオリジナリティあふれる名前がつけられ、その内容も機知に富んでいる。メニューの例を挙げれば、スープ「世界大戦」、サンドウィッチ「ソニック・スクリュードライバー」、ピザ「火星のクレーター」などがある。
住所:Bolshoi Zlatoustinskiy pereulok, d. 3/5с1
平均予算:2000ルーブル(およそ3700円)
*ウェブサイト (ロシア語のみ)
3.カフェ「Didu」
カフェ「Didu」は“世界でもっとも粘土的なカフェ”である。これはカフェがソーシャルネットワーク上で売り文句にしているフレーズである。その理由は単純だ。このカフェでは店内の壁という壁に粘土でできた花や粘土でできた人形が飾られているのである。これはカフェを訪れた客たちが自分で作ったものだ。各テーブルに粘土が置いてあり、注文を待つ間に粘土遊びができるというわけである。ここで供される料理もなかなか印象深い。たとえば骨つきステーキ「トマホーク」、あるいは天井まで炎が上がるファヒータ「フラ・ディアボロ」など。またこのカフェではいつも何か面白いことが行われている。最近ではホールの真ん中に熊の冬眠用の穴が作られた。客たちも気に入っているという。
住所:Ul. Myasnitskaya, d. 24
平均予算:1500ルーブル(およそ2800円)
*ウェブサイト(ロシア語のみ)
4.カフェ「Ekspeditsia」
ガラス製の床の下に静かに川が流れ、店内には極地探査用ヘリコプターMi-2が飾られ、暖炉では薪がパチパチと音を立てる。これらすべてはカフェを訪れる人々に北極圏探査に来ているかのような気分を味わってもらうためである。メニューも実にそれらしい内容で、北方民族の伝統料理や狩猟肉や魚の珍味、極地探検隊グルメの前菜などで構成されている。それぞれのテーブルには異なる都市の名とその創建日が書かれたカードが立てられている。行き先は自分で選ぶことができる。
住所:Pevcheskiy pereulok, d. 6
平均予算:3000ルーブル(およそ5600円)
*ウェブサイト(ロシア語のみ)
5.アンチカフェ「Soviniy dom(フクロウの家)」
かわいいフクロウと一緒にお茶を飲み、お菓子を食べるなんていかが?フクロウともっと親しくなりたいなら餌をあげることもできる。たとえばアンチカフェのフクロウ、モーティについて話を聞けば、怖そうな顔をしているが感受性豊かで傷つきやすい心を持っているのだそうだ。とはいえ、だからと言ってよそのネズミを盗んだり、もっと恐ろしく見せるために美しい声を出したりしないというわけではない。飛ぶフクロウがいる以外にはとりわけ変なことはないこのアンチカフェで、人々はおしゃべりしたり、卓球をしたり、寛いだり、ただ過ごした時間分の支払いをしたりしている。
住所:Prospect mira, 79 c.2
料金:土日1時間480ルーブル(およそ900円)+フクロウカードの購入料300ルーブル(およそ550円)
*ウェブサイト(ロシア語のみ)