モスクワ地下鉄が待ち合わせ場所の表示を設置:行き違いをなくす手助けに

モスクワ市公式ウェブサイト
 モスクワ市政府は、文化遺産としての価値が高いものを除いた、すべての地下鉄駅に、特別な「ミーティングポイント」の看板を設置することで、首都の地下鉄を行き来する人々の手助けをすることに決めた。これは、モスクワ都心の5つの駅での「ミーティングポイント」設置のパイロットプロジェクトが成功したことを受けての決定だ。

 看板はすぐに見てそれと分かる。赤い大きなハートの中で、赤い手と白い手が握手しており、ロシア語と英語で 「ミーティングポイント」と書いてある。「デートなどの待ち合わせや、観光団体の集合などにいちばん便利な場所を、こうした表示が示している」とモスクワ市政府のウェブサイトは説明している。

待ち合わせの伝統的方法

 もし、あなたが待ち合わせなければならない駅に、ミーティングポイントが表示されていなくても、落胆は無用。モスクワっ子たちが、どんな看板が現れるよりもずっと前から行っているようにすればいい。彼らの言う「ホールの真ん中で」(プラットフォームの真ん中で)会うように決めればいいのだ。これが待ち合わせの伝統となっており、お互いを容易に見つけられる。

 もっとも、線路が2つではなく3つある、モスクワ北東部のパルチザンスカヤ駅では話は別だ。しかしここは出口が一つしかないので、そこで会うようにすればいい。

 もう一つの伝統的な方法は、モスクワっ子以外の人には分かりにくいことがあるかも。例えば、あなたがモスクワの郊外のほうに行くとき、そして地下鉄の出口が一つ以上あるときに、どの出口を選ぶかについて、こんな説明をされる。「都心から向かって最初の車両に近い出口」または「都心から向かって最後の車両に近い出口」。え、何だって?

 実際には、これは論理的なのだ。列車がその駅に停まったときに、その先頭車両と最後尾の車両のどちらが出口に近いかで説明しているわけだ。なるほど、あなたの行く先の通りの名前を挙げて説明する方が簡単かもしれない。しかし、たぶんモスクワっ子は、地下鉄の出口に近い、その通りの名前を把握していないので、列車の両端で説明するほうを好むだろう。

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