ニコラ・レニヴェツ村のオブジェ5選

タス通信/ドミトリー・セレブリャコフ撮影
 モスクワの南西側(220㌔)に位置するカルーガ州のニコラ・レニヴェツ村は、現代美術のオブジェと、草原、川、田園、そして車の不整地走行のあるロシアの伝統的な風景を一つにした場所。

 30以上のランド・アート・オブジェの多くは、植物と融合している。2006年に第1回「アルフストヤニエ」祭が開催されて以来、オブジェの多くは夏の暑さ、雨、雪に耐えたが、一部の木製は自然に戻りつつある。

 980平方㌔の敷地に点在するオブジェのうち5点をロシアNOWが選び、旅行に役立つ情報とともに紹介する。

1.     宇宙の知性

タス通信/セルゲイ・ボビリョフ撮影タス通信/セルゲイ・ボビリョフ撮影

 ニコラ・レニヴェツ村に日帰りで行くとしても、宇宙の知性(2012)の見学は必須。ニコライ・ポリスキーの傑作。大地にスチームパンクの木製のロケットが対称的に配置され、その中央には曲がった鉄と木でできた巨大な脳あるいは宇宙船がある。とても興味深い芸術だ。

2.     ボーブール

タス通信/セルゲイ・ボビリョフ撮影タス通信/セルゲイ・ボビリョフ撮影

 惑星間のタコのようなボーブール(2013)は、白樺の小枝で編まれたオブジェで、高さは7階建てのビルほどある。ボーブールの内部に入ると、小枝の間から光が差し、円柱が動いているように見える。

 ボーブールとは、パリのポンピドゥー・センターのある古い地区。作者ニコライ・ポリスキーによれば、パリに18ヶ月滞在した際に、このオブジェのことが頭に浮かんだのだという。

3.     ウグラの灯台

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 ウグラ川の河畔にあるこの灯台(2004)にはサーチライトはないが、訪問者をひきつける。作者はニコライ・ポリスキー。高さは12メートルあり、内部をのぼることもできる。上からは周囲の景色やオブジェのニレの枝の構造を見ることができる。

4.     ロタンダ

タス通信/セルゲイ・ボビリョフ撮影タス通信/セルゲイ・ボビリョフ撮影

 ひまわり畑の真ん中にポツリと立つロタンダ(2009)は、とても目立つ。作者はアレクサンドル・ブロツキー。普通の小さな白い家のように見えるが、1階には古い扉が並び、開いたり閉じたりしている。おもしろくて素敵な建物だが、この扉によってお化け屋敷の中を歩いているような気がするかもしれない。夜になると、スリルは増す。階段をのぼって屋上に行き、景色を楽しむこともできる。

5.     金張りの子牛

ロシア通信/イリヤ・ピタエフ撮影ロシア通信/イリヤ・ピタエフ撮影

 船か、寺院か、それとも牛か。金張りの子牛(2009)は、この3つのようだ。作者ヴァシリー・シチェチニンは、聖書のノアの箱舟からインスピレーションを受けた。一方で、ウォール街のチャージング・ブルも参考にしている。何にせよ、一番上まであがると森や草原のパノラマを楽しめるし、地上からは見えない小さな秘密も見つけることができる。

行きかた

タス通信/セルゲイ・ボビリョフ撮影タス通信/セルゲイ・ボビリョフ撮影

 自動車で行くのが一番わかりやすい。所要時間は3時間半~5時間。

 ニコラ・レニヴェツ村にはそれほどたくさん駐車場があるわけではないが、警備員のいる主な駐車場はニコラ・レニヴェツ芸術公園入口近くにある。公園の入場券(200ルーブル)を購入する場合、または宿泊の予約をしている場合は、駐車料金は無料。

 公共交通機関を使って行くこともできるが、疲れてしまうかもしれない。一番早い方法は、鉄道キエフ駅からマロヤロスラヴェツ駅またはカルーガ1駅まで行き、タクシーに乗ること(片道1600ルーブル、現金払いのみ)。

開館時間

 ニコラ・レニヴェツ芸術公園は年中無休で24時間開いている。入園料は200ルーブル(約370円)。「アルフストヤニエ」祭開催中は、祭の入場券が個別に販売され、早々に売り切れるため、事前確認が必要。

宿泊

 ニコラ・レニヴェツでの宿泊は癒される。とても静かで、夜になると何百万本ものロウソクが灯されているように、たくさんの星が輝く。オンライン予約は簡単で、英語でも可能。週末、特に暖かい季節に行く場合、人が多いため、事前予約をしておくことが大切。テントを持って行ったり、テントを借りたりすることもできる。

 ニコラ・レニヴェツ村から車で約90分のカルーガ市(カルーガ州の行政中心地)で宿泊することもできる。市内にはたくさんのホテル、バー、レストラン、カフェがある。屋外で楽しく長い時間を過ごした後、快適に眠りたい人、お湯、お風呂、電気などを確実に使いたい人は、カルーガ市に行った方が良い。

自転車レンタル

 1日以上滞在するなら、歩きながらすべてを見ることができる。だが時間があまりないのなら、自転車を持って行く、または公園で自転車をレンタルした方が良い。

食事

 行楽弁当、またはシャシリク(バーベキュー)のセットを持って行くと最高。重い物を持ちたくない人は、夏の間、池のほとりにあるウグラ・カフェやフェルマ・サラダ・バーで食事をすることもできる。どちらも地元でとれた食材を使っているため、とても新鮮。ただ、バラエティーはそれほど豊富ではなく、価格もモスクワとそう変わらない。祭の開催期間中は特に価格が上がる。

持参するもの

 自分の食べ物やシャシリク(バーベキュー)のセット。自分の自転車やテント。レンタルもあるが、夏場は利用者が多いため、持参する方が確実である。

 虫よけスプレー、飲料水、日焼け止めもあった方が良い。夏の天気は予測が難しいため、代えの靴、傘、暖かい服なども持って行った方が良い。

その他

 観光ルートのマップは入口で100ルーブル(約185円)で販売されている。

 また、ボランティアもいる。詳細は公園のウェブサイトで確認可能。