いじめられっ子に一夜で友達百人

ロシアNOW撮影
 11歳の男子児童が、交流サイト(SNS)のおかげで、最高のおもちゃを手にし、バラエティトーク番組に招かれ、一夜で有名になった。恐竜や戦車への興味を同級生に共有してもらえず、SNSで「いいね」をもらえないことをからかわれていたことからすべてが始まった。

 ステパン君に起こったことは、SNS世代の現代の児童の誰もがうらやむ奇跡である。1万件の「いいね」、数百人のフォロワー、最高のおもちゃ、人気ラッパーの注目、自分のハッシュタグ...すべてが1日で起こった。

 ステパン君が20日の朝に目を覚ますと、すっかり有名になっていた。そして同級生の待つ学校へと登校した。

 

何があったのか

 ステパン君は学校で、自分のSNS「フコンタクチェ」のページのことを同級生にからわれていた。レゴのかざりと恐竜の写真を投稿したものの、誰にもいいねしてもらえなかった。ステパン君の母親スヴェトラーナ・ストロガノワさんは、自身のSNS「フェイスブック」に、こんな書き込みをした。「ステパンがすごく落ち込んでいて、半べそかいているの」。同級生に「小さい子どもみたいに恐竜、戦車やゲームの予告を投稿してるって言われ」、「ちょっと子どもっぽい」けど「とても良い」息子が笑いものになっていると、スヴェトラーナさん。息子のSNSにいいねをつけてもらえないかと、聞いてみた。すると、投稿がブロガーや有名なジャーナリストの目にとまった。

 数時間後には、レゴと恐竜の画像に1000件以上のいいねがついた。ステパン君の新しい「友達」は、恐竜ほどすごくて魅力的なものはない、自分たちも恐竜を買いに行くよと励ました。また、窓からの夕焼けの画像や人物の画像など、他の普通の投稿にもいいねやコメントがついた。

 そして、からかいコメントがすぐに見つけられた。「知らない人からのコメントばっか」と同級生が書き込むと、ユーザーはすぐさま「ねたむ」同級生に道徳を教え、次に「学校でどんな風にいじめられていたのか、恐竜にはまるのがどれぐらい素敵なことか話して!」とフラッシュモブを始めた。

 

大きな反響

 翌朝、フコンタクチェを所有する「メール・ル」グループは、ステパン君に「ほしいだけレゴを用意するよ」と約束し、メール・ルのドミトリー・グリシン社長が「たくさんいいねをもらえる」であろう、「スターウォーズ」の新ドロイドBB-8をプレゼントすることを約束して、フコンタクチェで#LikeStepanのハッシュタグを始めた。これまでにはステパン君のあらゆる画像にあわせて1万8000件のいいねがつき、人気ラッパーのバスタからは動画の応援メッセージも届いた。そして一部の政治家や役人もステパン君のページにあらわれた。夜には国営第1テレビの人気バラエティトーク番組の撮影にも参加した。

 当然ながら、大きな反響やプレゼントに違和感を訴える人もステパン君のページを訪れた。人工的な人気だ、いいねがたくさんついたからといって価値が高まるわけじゃない、と怒る人もいる。

 アメリカのアニメ「サウスパーク」の一話「友達ゼロ」を思い出す人もいた。そこでは少年がフェイスブックにトモダチがいないととても落ち込んでいる。アニメのシリーズが現実になるなんて、世界はおかしいな、とそのユーザーは書いた。

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