ロシアのネットの特徴11点

Moscow metro

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 パソコンは過去のものとなりつつある。ここ1年で携帯からインターネットを利用したロシア人は、90%増加したことが明らかとなった。ロシアのインターネット(ルネット)の興味深い事実11点をロシアNOWが特集する。

1. ロシアのユーザー1180万人(14%)が携帯からしかネットに接続しない

 TNSのデータによると、2015年にパソコンからインターネットに接続した人は、初めて前年を下回った。代わりに伸びたのが携帯ユーザーで、90%増となった。とはいえ、パソコンは今でも、一番人気のネットへの接続機器である。

 

2. ロシアのネット浸透度はCISBRICSよりも高い

 ロシアではインターネット利用者がすでに8200万人に達している。これは国民の66%。だが利用者の増加スピードは鈍化していると、アナリストは話す。2014年、ユーザーの増加率はわずか5%であった(2013年は7%)。

 

3. モスクワ地下鉄は世界初の車両の無料Wi-Fiを導入した

 2014年12月から、モスクワ地下鉄では無料のMosMetro_Freeサービスが提供されている。これは全線で利用可能。列車内の通信速度は毎秒100メガバイト以上。地下鉄のプロバイダ、マクシマ・テレコムによると、世界の一部都市では駅にWi-Fiがあるが、トンネルにはなく、モスクワのようなプロジェクトは今のところ、世界で唯一だという。ちなみに、モスクワ地下鉄では駅自体のWi-Fiがまだない。

 

4. ロシアのドメインは.RU.РФ.SU3

 ウェブサイト登録数で、.RUが現時点でトップになっている。2015年11月の時点で、500万サイト強がここに登録されている。次は.РФの88万8008サイト、.SUの11万9257サイト。.РФで最も高額なドメイン名はオークションの1500万ルーブル(当時の為替レートで55万5500米ドル)。

 

5. インターネット・キル・スイッチはまだない

 ロシア政府にはまだ、エジプトで2011年の暴動の際に行われたような、グローバル・インターネットから国を切り離せるような手段がない。ドミトリー・ペスコフ大統領報道官によると、誰も導入を検討しておらず、話すこともないという。とはいえ、政府は欧米諸国の「予測不可能な」ふるまいに関連して、サイバー安全分野の保護対策づくりに取り組んでいる。

 

6. ロシアで一番人気の検索サイトはヤンデックス

 ヤンデックスは以前から、ロシアの検索エンジンの中でトップに立ち続けているが、グーグルが勢いを増している。モルガン・スタンレーの2015年初めの統計によると、ロシア市場でヤンデックスはマイナス2.8%、グーグルはプラス5%であった。

 

7. ロシアのSNSフコンタクチェはフェイスブックより人気

 フコンタクチェはロシアで最も人気のあるソーシャルネットワークで、そのVKontakte.ruはロシアのインターネットで最もアクセスの多いウェブサイトである。最多アクセス記録は1日で7000万人。これをフコンタクチェ開発部のアンドレイ・ロゴゾフ部長が明らかにした。フェイスブックは二番人気で、ユーザーの28%がこちらを好んでいる。その次はオドノクラスニキの13%。続いてユーチューブ(7%)、短文投稿サイトのツイッター(4%)だが、ツイッターのユーザーはロシアでほとんど増えていない。

 

8. ロシアのインターネット経済規模はGDP2.2%

 インターネット市場は2014年から、46%増の1兆940億ルーブル(142億9330万0000米ドル)までの著しい成長を遂げた。このような試算をドミトリー・メドベージェフ首相が発表した。

 

9. ロシアのネットには「ブラック・リスト」が5

 ロシアには禁止サイトの統一リストが存在するが、遮断のカテゴリーは異なる。それは過激派の資料の頒布、児童ポルノ、自殺の方法、麻薬の製造と流通の方法。ウェブサイトの閉鎖は無許可の呼びかけ、著作権侵害、裁判所の命令によって禁止されている情報の掲載などで実行可能。

 

10. .RU初のウェブサイトはワールド・ワイド・ウェブ(WWW)技術を説明

 www.ruは1990年に国内で初めて登場した。ロシアでは同年、独自の電子メールのシステムが開発された。コンピュータが電話通信チャンネル経由で接続された時である。利用していたのは科学機関のみであった。初のインターネット・プロバイダが登場したのは、1992年~1993年のことである。

 

11. 通信幹線DREAM7ヶ国を通過

 全長8700キロのダイバース・ルート・フォー・ヨーロピアン・アンド・アジアン・マーケッツ(DREAM)は、ヨーロッパとアジアの間の最大の国際高速通信幹線。ルートは中国、カザフスタン、ウクライナ、スロバキアなどを通っている。ロシアを通っているのはヨーロッパ-アジア間のトラフィックの15%弱。海底チャンネルは今のところ、地上システムよりも人気がある。

 

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