Moscow metro
TNSのデータによると、2015年にパソコンからインターネットに接続した人は、初めて前年を下回った。代わりに伸びたのが携帯ユーザーで、90%増となった。とはいえ、パソコンは今でも、一番人気のネットへの接続機器である。
ロシアではインターネット利用者がすでに8200万人に達している。これは国民の66%。だが利用者の増加スピードは鈍化していると、アナリストは話す。2014年、ユーザーの増加率はわずか5%であった(2013年は7%)。
2014年12月から、モスクワ地下鉄では無料のMosMetro_Freeサービスが提供されている。これは全線で利用可能。列車内の通信速度は毎秒100メガバイト以上。地下鉄のプロバイダ、マクシマ・テレコムによると、世界の一部都市では駅にWi-Fiがあるが、トンネルにはなく、モスクワのようなプロジェクトは今のところ、世界で唯一だという。ちなみに、モスクワ地下鉄では駅自体のWi-Fiがまだない。
ウェブサイト登録数で、.RUが現時点でトップになっている。2015年11月の時点で、500万サイト強がここに登録されている。次は.РФの88万8008サイト、.SUの11万9257サイト。.РФで最も高額なドメイン名はオークションの1500万ルーブル(当時の為替レートで55万5500米ドル)。
ヤンデックスは以前から、ロシアの検索エンジンの中でトップに立ち続けているが、グーグルが勢いを増している。モルガン・スタンレーの2015年初めの統計によると、ロシア市場でヤンデックスはマイナス2.8%、グーグルはプラス5%であった。
フコンタクチェはロシアで最も人気のあるソーシャルネットワークで、そのVKontakte.ruはロシアのインターネットで最もアクセスの多いウェブサイトである。最多アクセス記録は1日で7000万人。これをフコンタクチェ開発部のアンドレイ・ロゴゾフ部長が明らかにした。フェイスブックは二番人気で、ユーザーの28%がこちらを好んでいる。その次はオドノクラスニキの13%。続いてユーチューブ(7%)、短文投稿サイトのツイッター(4%)だが、ツイッターのユーザーはロシアでほとんど増えていない。
インターネット市場は2014年から、46%増の1兆940億ルーブル(142億9330万0000米ドル)までの著しい成長を遂げた。このような試算をドミトリー・メドベージェフ首相が発表した。
ロシアには禁止サイトの統一リストが存在するが、遮断のカテゴリーは異なる。それは過激派の資料の頒布、児童ポルノ、自殺の方法、麻薬の製造と流通の方法。ウェブサイトの閉鎖は無許可の呼びかけ、著作権侵害、裁判所の命令によって禁止されている情報の掲載などで実行可能。
www.ruは1990年に国内で初めて登場した。ロシアでは同年、独自の電子メールのシステムが開発された。コンピュータが電話通信チャンネル経由で接続された時である。利用していたのは科学機関のみであった。初のインターネット・プロバイダが登場したのは、1992年~1993年のことである。
全長8700キロのダイバース・ルート・フォー・ヨーロピアン・アンド・アジアン・マーケッツ(DREAM)は、ヨーロッパとアジアの間の最大の国際高速通信幹線。ルートは中国、カザフスタン、ウクライナ、スロバキアなどを通っている。ロシアを通っているのはヨーロッパ-アジア間のトラフィックの15%弱。海底チャンネルは今のところ、地上システムよりも人気がある。
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