ロシア人の愛国心

調査によると、2000年に比べ、ロシア人の愛国心の定義も変化している=ドミトリー・コロベイニコフ撮影/ロシア通信

調査によると、2000年に比べ、ロシア人の愛国心の定義も変化している=ドミトリー・コロベイニコフ撮影/ロシア通信

独立世論調査機関「レヴァダ・センター」が発表した世論調査によれば、プーチン氏が初めて大統領になった13年前に比べると、愛国心があると思うロシア人は8%低下した。

 10月に行なわれた世論調査では愛国心があるという回答は69%だったのに対し、2000年の調査では77%だった。

 

愛国心と何か 

 調査によると、2000年に比べ、ロシア人の愛国心の定義も変化している。

 愛国心とは「国の為に働くかもしくは行動を起こす事」だという回答者は2000年の35%から2013年には21%に低下した。「国を愛する事」が愛国心であると回答したロシア人は60%弱のままだった。

 一方で、愛国心とは「自分の国が他の国より優れていると思う事」と回答した人は2000年の17%より若干増え、21%。

 

ロシアよ、どこへ行く 

 ロシアの国際的影響力が低迷し、汚職に対する国民の不満が高まるなか、政府はポスト・ソ連の国家理念を定義しようと苦労し、近年プーチン政権にとってナショナル・アイデンティティの探求が課題になっている。

 昨年プーチンは、愛国教育とロシア社会の倫理的及び精神的基盤の強化を図るべく、社会事業局の設立を命じた。

 多くの回答者(42%)は、政府の役人がロシアにおける愛国心の増加について言及する事が増えたと答えた。しかし、実際に国民の愛国心が増えたと感じる回答者は24%に過ぎなかった。

 世論調査はロシアの45の地域の1600人を対象に10月25〜28日に行なわれた。その誤差は3.4%以下。

 

元記事(露語)

このウェブサイトはクッキーを使用している。詳細は こちらを クリックしてください。

クッキーを受け入れる