モスクワの通りに現れた配達ロボット(写真+動画)

ヤンデックスの広報部
 ロボットを見た人によれば、そのロボットはとてもかわいく、通行人に道を譲ってから、自分の行くべき道を進むことができる。

 モスクワの通りで、自走式ロボット「ヤンデックス・ローヴァー」の試運転が始まった。「Reddit」のロシア版である「Pikabu」のユーザーが伝えた情報を、ロシア・ビヨンドが「ヤンデックス」広報部に確認した。

 このロボットについて書き込んでいるのはユーザーの一人、Rovenantさんで、「昨夜、職場から帰宅する妻を迎えに行ったとき、ヤンデックスの配達ロボットを見かけた。通行人がいると立ち止まって、通行人が行き過ぎてから、また走り出した」と綴っている。

 またユーザーMike40inさんはこの投稿にコメントし、モスクワで自身も「ヤンデックス・ローヴァー」を見たと書いている。Mike40inさんによれば、ロボットは横断歩道で、信号が青に変わるのを待ち、「それから向かうべき場所に歩き出した」という。

 コメントを寄せた人々は、ロボットについて、「とてもかわいい」と記し、ピクサースタジオのアニメ「ウォーリー」のゴミ処理ロボット、ウォーリーに似ていると指摘している。

 ロシアのインターネット会社「ヤンデックス」は、2019年11月にこの自走式ロボット「ヤンデックス・ローヴァー」を発表した。「ヤンデックス」の公式ブログでは、6つの車輪がついた高さ50センチほどの月面車のようなものだとしていた。ローヴァーは本体内部にある特別なケースに入れることができる小型の荷物を配達するものとして作られた。ロボットは自走式で、自らルートを検索し、障害物を自動的に回避し、人や動物に進路を譲ることができる。故障や衝突に対処するため、オペレーターが遠隔でローヴァーの動きをチェックしている。

 もともとローヴァーは「ヤンデックス」本部に書類や小さなものを運んでいたが、2020年4月に、モスクワ近郊のテクノパーク「スコルコヴォ」で、また8月にはタタルスタン共和国のイノポリスで、同様の機能を果たすようになった。ローヴァーには、「ヤンデックス」の職員がスマートフォンを使って指示を出す。そして同年7月にロボットは初めてモスクワの通りに投入された。ローヴァーは、人工知能の教育のためのデータを収集した。

 ヤンデックスの広報部は、「現在、我々は10台ほどのローヴァーを有していますが、その一部を異なるロケーションで試験しています。2台はすでにスコルコヴォで作業しています。今後は、食料品やレストランの料理を運ぶヤンデックスのサービスや小さな荷物を運ぶ必要があるような他の企業のビジネス、また物流倉庫などで使われることになります」と述べている。

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