スナイパーに関するよくある神話

Vitaly Timkiv/Sputnik
 連邦保安庁の元スナイパーが、スナイパーの仕事についてのよくある誤解を解いていく。

一発必中

軍事パレードを守る準備をするスナイパーたち、クレムリンにて

 テロリストが人質を人間の盾にしたり、自爆しようとしたら、一発で標的を仕留めて人々を救わなければならない。だが、複数発撃ち、そのうち何発かは外しても良いという状況もある。

 例えば、僻地の戦いでは、敵の司令官の頭部に一発の正確な銃弾を撃ち込むだけで勝利が得られることはめったにない。大半の時間は見張りや機関銃兵、対戦車ミサイル兵など多くの敵を排除するのに費やされる。あるいは、味方のチームが前進したり後退したりする際には、味方を援護し、敵が遮蔽物の裏に釘付けにしなければならない。

残りの人生は悪霊に取り憑かれる

 人命を奪うことは人々が思うよりも簡単だ。特殊部隊のスナイパーはしっかり訓練されており、特別な心構えをしている。意志の弱い人間がライフルを構え、人質を盾に取る悪人を撃てないなどというケースは一切ない。スナイパーが引き金を引かなければならないタイミングは一瞬であり、仕事に対する恐怖からこの千分の一秒を逃すわけにはいかない。 

 こうした場面は映画で脚色されて描かれている。スナイパーは軍人として生きることを決めた以上、いたって普通の生活を送っている。

誰でもスナイパーになれる

 砂漠の中、茂みの中、照り付ける太陽の下、一日中びくともせず身を潜めて横たわることができるのは、何時間も休憩なく単調な仕事をこなせる者だけだ。 

 特殊部隊のスナイパーはしっかり教育を受けた人間でもある。彼は弾道学の専門家として、風などの要因を考慮しながら仕事をしなければならない(風速から、風による弾道のずれを計算する)。加えて、作戦地で自分の姿を背景に溶け込ませる術も知っている必要がある。

 人にこれらのことすべてを教えるには、数年間の訓練を要する。

スナイパーは何キロメートルも先の標的を仕留める

 2017年半ば、イラクで活動するカナダの無名の特殊部隊員が3540㍍離れた敵を殺害し、長距離狙撃の新記録を樹立した。これが世界記録だ。通常の仕事では、スナイパーはこれよりも近くにいる敵を倒している。

 警察のスナイパーは、市街地で500㍍以内の標的を撃つ術を教わる。500㍍離れた30センチ四方の標的を仕留められなければならない。

 軍のスナイパーは、1キロメートル先の標的を撃つ術を教わる。課題は単に標的に当てることだ。これほどの長距離射撃に用いられる弾薬は大口径で、被弾した身体部位は吹き飛び、敵はいずれにせよ失血死する。

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