トルクメン・ソビエト社会主義共和国、ソ連。1969年3月1日。地元の人たちがMil Mi-1のパイロットを歓迎している。
セミョン・マイステルマン撮影/TASSソ連で初めて量産されたMil Mi-1ヘリコプターは、今からおよそ70年前、1948年9月にデビューした。ソ連とポーランドで2500機以上が製造された。同機は多目的で用いられ、軍用、農作業用、医療用ヘリコプターとして17ヶ国で運用された。
その性能の高さは、Mi-1が速度、高度、飛距離の点で1950年代から1960年代に打ち立てた27もの世界記録によって裏打ちされている。Mi-1は米国のシコルスキーS-51に相当すると言われるが、Mi-1のほうが広範に用いられていた。
オレンブルグ州、ロシア。2015年9月15日。ロシアの上陸部隊が「センター2015」軍事訓練に参加している。
ドナト・ソロキン撮影/TASSMil Mi-8は世界で最も多く生産された双発ヘリコプターだ。現在92ヶ国で5000機以上のMi-8/17ヘリコプターが登録されている。ある推定では、2015年の時点で世界のヘリコプターの13パーセントを同機が占めていたとされる。生産が始まった1965年以来、12000機が製造されている。130もの改良版がある。
貨物を運ぶ軍事用の輸送ヘリコプターMi-10。
ミハイル・クフタレフ撮影/Sputnik「航空ショーの目玉の一つが、ロシア製ヘリコプターのデモンストレーションだった。非常に印象的で、このヘリコプターの『規模の大きさ』を忘れてしまうほどだった。特にMi-10だ」と外国のメディアは1965年のパリ航空ショーに登場したソ連の新型輸送ヘリコプターを評している。その数年前の1961年には、同機は15103キログラムの貨物を高度2000メートルまで持ち上げるという世界新記録を打ち立てている。ただMi-10は、貨物を固定する仕組みが複雑すぎるということで、数十機しか製造されなかった。
サイド・バイ・サイド・ローター式の輸送ヘリコプターMil V-12 (Mi-12)。
レフ・ポリカシン撮影/Sputnikこれは史上最大のヘリコプターだ。1969年、V-12は44205キログラムの貨物を高度2255メートルまで持ち上げ、それまで破られていなかった世界記録を更新した。同機は大陸間弾道ミサイルを輸送する目的で作られたが、ソ連軍はこのヘリコプターを持て余した。シコルスキー賞といった国際的に権威ある賞や高い評価を受けていたにもかかわらず、結局2機しか製造されなかった。
ヴォロネジ州、ロシア。2017年6月17日。Aviamix航空ショーにて。重い輸送ヘリコプターMil Mi-26NがGAZ-2330 ティーグルを運んだ。
セルゲイ・ボビレフ撮影/TASSこの重い輸送ヘリコプターは、量産機としては最大かつ最強のモデルだ。最大積載量は20000キログラムで、1980年以降300機が生産されている。
ヘリコプターMI-38-2。航空ショー「MAKS 2017」にて。ジュコフスキー、モスクワ州。
マクシム・ブリノフ撮影/Sputnikこの中型輸送ヘリコプターは2003年にデビューした。グラスコックピットを備えており、複合素材でできた新型の主ローターを搭載している。2012年には、貨物のない状態で8620メートルの高度に達し、世界記録を樹立した。
ヘリコプターKa-32A。ロシア民間防衛問題・非常事態・自然災害復旧省が催した訓練の一部として行なわれた消火デモンストレーションの時。空軍の日をきっかけにモスクワで行われた。
ラミル・シトジコフ撮影/Sputnik上記のヘリコプターはすべてミーリ設計局が開発したものだったが、このKa-32はソビエト及びロシアのもう一つの有名なヘリコプター設計局、カモフが製造したものだ。同機は主に北極圏で使用することを目的として開発され、1978年に初めて砕氷船シビーリの極夜の条件下での移動を支援するために利用された。Ka-32は女性の乗員が操縦したことで数々の記録を打ち立てている。
ロシア・ビヨンドのニュースレター
の配信を申し込む
今週のベストストーリーを直接受信します。