ウラジオストクでイチゴ栽培の日本技術導入に向けた研究

Sergey Kovalev撮影/Global Look Press

 ロシア極東地域でイチゴを栽培するための日本の最新技術の適用と導入に関する研究が、極東連邦大学で行われる。日本側は極東連邦大学に、ルースキー島にあるキャンパス内に設置する試験用の温室を提供する。合同プロジェクト実現に関する覚書に、12月23日、極東連邦大学のニキータ・アニシモフ学長と東京農業大学の高野克己学長が調印した

 このプロジェクトには、東京農大と並んで、イチゴの苗開発や販売を手がけるバイオ企業HOB、温室の材料を製造するメーカー、日立トリプルウィン、サクラ化学工業株式会社などが参加する。一方、極東大学からは自然科学部土壌学科の教授や研究者が参加する。露日の研究者らは極東地域でのイチゴの栽培に、日本の技術がどの程度有効かを研究する。

 アニシモフ学長は、「この協力により、ロシア極東で環境にやさしく、体にもいいイチゴを大量に安定して生産することができるようになる可能性がある」と指摘した

 極東大学は日本の40以上の高等教育機関や研究センターとの間で協力関係を維持しており、学生や教師同士の交流を進めている。1994年には北海道に極東大学函館校が作られた。これは日本に設置されているロシアの大学の学部としては唯一となるもので、ここではロシア語の知識を持ったスペシャリストの養成とロシア文化の普及が行われている。

 

もっと読む:

このウェブサイトはクッキーを使用している。詳細は こちらを クリックしてください。

クッキーを受け入れる