ウラジオストクで食べるべき料理6選

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 巨大なカニにソ連時代のキャンディー:これなくして極東ツアーは完璧とはいえない。

 「もうウスリースクの“ソリャンカ”は食べたことある?」と、ウラジオストクの人里離れた農場に生のホタテを食べに行っているときにカーチャに訊かれた。

 「ううん、それ何?」と私はきいた。「絶対食べなきゃ!」と彼女が言い、私たちは最寄りの食料品店に向かった。ウラジオストクでトライするべき本場の料理をいくつか紹介しよう。

1. カムチャッカのカニ:ローカルなごちそう

 このカニは「カムチャッカ」と呼ばれてはいるものの、カムチャッカ半島だけに生息するという意味ではない。またタラバガニとしても知られるこの見事な生物は、ウラジオストクの海岸を洗う日本海にも生息している。

 ここのレストランでは、カニを丸ごと茹でたか蒸したものを出しているが、私たちは、2人以上いるときだけ注文することをお勧めする――本当に大きいから!これは、中国人観光客たちの全員がここで経験していることだ。

 でも、カニの脚を割ったりなんかしたくないというのなら、茹でたり焼いたりした脚だけでなく、パスタやラーメン、サラダといったカニを使った別の料理もたくさんある。いずれにしても、カニは生け簀の中にいるものが調理され、冷凍ものなんかじゃない。これがおそらく新鮮さの秘訣なのだ。確かにこれは、ほとんどのロシア人が慣れ親しんでいるカニカマとは比べものにならない。

 見つけられる場所:レストラン「Zuma」「ピャトゥイ・オーシャン」「オゴニョク」「ノヴィク・カントリークラブ」 

2.ホタテ貝:聖なるローカルフード

 ウラジオストクの小さな入り江にはホタテの養殖場がたくさんあり、ホタテは地元住民たちにもっとも愛されている食べ物のひとつだ。生だろうが、網やオーブンで焼こうが、調理法は問題じゃない。どの食べ方もパーフェクトだ。

 少なくとも1つは、レモンか醤油を一滴垂らして生のままで試してみよう。殻つきの生きたホタテを提供しているレストランもあり、ホタテが動いているし、呼吸しているようにも見える。自分で殻をむくところからチャレンジするのなら、殻つきを頼んでみよう。こっちのほうが安いこともある。ホタテは、魚介類としては珍しく、ほどよい甘みがある。また、他のシーフードと一緒にオーブンで焼いたホタテも注文できる。例えば、オヒョウと一緒に、あるいはシーフードのミックスプレートなどだ。

 見つけられる場所:「ポート・カフェ」「シュトルヴァル」「ヴィソター」「パラウ・フィシュ」

3.「ピャンセ」: コリアン色のストリートフード

 ここで提供されるのはロシア極東風にアレンジされたコリアン料理で、名前も朝鮮語のサハリン方言に由来している。「ピャンセ」が人気になったのは20年ほど前。地元の人たちいわく、ここにはソ連のファストフードに代わるもの――鯨肉のパイや魚のチェブレキ(揚げピロシキ)がある。

 「ピャンセ」というのは、ロシア語で言うと、蒸したパイ、あるいはピロシキのことだ。具はふつう、キャベツと肉とスパイスを煮込んだもの。警告しておかなければならないのは、脂肪とカロリーの塊だということ。でも、観光地や高台の多いウラジオストクを飛び回る人たちにとっては恐らく、時間のかからないランチになるだろう。

 見つけられる場所:ユビレイヌイ・ビーチの「Shiraz Mazzeh Kebab」、または、市内の小さな赤いフードコートならどこでも。

4.イカとコンブ:スーパーマーケットで手に入る軽食

 ウスリースクの「ソリャンカ」は、他の場所では絶対に見つけられないもの。ホテルやアパートの部屋で手早くランチをとらなければならないのなら、これで切り抜けられる。地元の人たちは皆、このソリャンカをよく食べるし、強力に勧めてくる。

 実のところ、これはコンブと刻んだイカ、タマネギ、ニンジンでできた、まさにサラダだ。ロシア人がソリャンカを作るのに煮込んだキャベツを使うのに対し、これは極東流のソリャンカなのだ。その塩味とヨードの風味は、他では見つけられないものだが、新鮮でおいしい軽食だ。

 見つけられる場所:「ルブヌイ・オストロヴォクフードストア」

5.ナマコ:今まで味わったなかでいちばん奇妙なもの

 ウラジオストクは、この料理を試すことができるレアな場所のひとつだ。本場のローカルフードを味わいたいのなら、お見逃しなく。

 ナマコは海底動物だ。おそらく、筋肉質で噛むのが大変だったから、私たちは食べる機会がなかったのだろう。ナマコは食品店で買うこともできるし、レストランで注文することもできる。レストランでは、チキンや豚肉、野菜と一緒にフライにされていることが多い。

 見つけられる場所:「7フィート」「スヴォイ」「ラクヴォン」「メリニツア」

6.プリモールスキーのお菓子:地元のナチュラル素材で作ったお菓子

 これは極東のもうひとつのシンボルであり、ロシア人がウラジオストクのお土産によく買うものだ。このお菓子は、天然の増粘剤である寒天で作られていることで知られている。このお菓子は「鳥のミルク」とも呼ばれ、似たものはロシア各地に普及している。

 注意:レモン、バニラ、ラム&アーモンドの3種類の味があるが、すべてがひとつの箱に一緒にバラで入っている。でもどれも全部おいしい。この地の有名なウスリースクのバルサムに合う軽食として、このお菓子はお勧めだ。

 見つけられる場所:地元の食料品店

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