20世紀のロシア製の武器は、その威力と信頼性、そして何より構造のシンプルさと使いやすさのために、世界中で名声を馳せた。本記事では、20世紀のロシア製の武器のうち、世界で最も普及している3つの武器を紹介する。
RPK-74
ヴィタリー・V・クズミン撮影/TASSこれは世界で最も普及している軽機関銃の一つだ(通常の機関銃と混同しないこと)。今日この銃をベースにした派生版は6つほど存在する。また近くRPK-16というモデルも登場する予定だ。
この機関銃は7.62×39mm弾と5.45×39mm弾を発射できる。カラシニコフ自動小銃の古典的な形状を踏襲しているが、いくつか変更点もある。AKとは異なり、RPKには折り畳み式の二脚を備えた長い銃身、長めのマズルブレーキ、長時間の連射でも銃を保持しやすいよう形を変更されたストックが装備されている。
また、RPKには45発入のマガジンが装着された。これに関しては、武器開発者らが資金を節約して小さなマガジンを開発したのだとして、機関銃の射撃手らから批判も出ていた。
この銃は市街戦や山林での戦闘に最適だ。有効射程は約450メートルに達する。他の機関銃に比べて反動は緩い。長い連射でも短い連射でも、銃を制御しやすくなっている。
この機関銃は三脚の銃架に載せて使うこともできるほか、ブラケットを利用して装甲兵員輸送車用に使うこともできる。この銃は20世紀後半のほとんどすべての武力紛争で使用され、現在に至るまでロシアやその他の国々で生産が続いている。
太平洋艦隊の海軍歩兵が訓練で携帯式対戦車擲弾発射器RPG-7を打つ。バムブロヴォ試験レンジにて。
ユーリイ・スミチュク撮影/TASS携帯式対戦車擲弾発射器RPG-7は、世界で最も広く使用されている対戦車兵器だ。装甲車両との戦闘に使用され、おそらく今日のハリウッド映画の「悪者」が持っている主要な擲弾発射器の一つだろう。実際、この兵器の最初の犠牲者となったのは米兵だ。この兵器は1965年から1974年のベトナム戦争で初めて実戦に使用された。
この兵器の重要な特徴は、反動が少ないこと、使用や製造が容易なことだ。この擲弾発射器は、筒・ラッパ口・光学照準器から成る砲身と、撃針機構、並びに安全装置付きの引き金・撃鉄システムの3つの部分で構成される。
この擲弾発射器の主要な課題は、敵の装甲車両や防御施設を破壊することだ。有効射程は約330メートルである。この兵器が低空を飛行するヘリコプターや攻撃機などの標的に対し使用された事例も知られているが、移動式の対空ミサイルシステム(例えば米軍の「スティンガー」)の出現に伴い、そのような使用法は「弾の無駄遣い」同然となった。
最も重要なロシアの兵器は、疑いなくAK-47だ。これは7.62×39mm弾用に作られた国内初の自動小銃で、雨が降っていようと地面がぬかるんでいようと極寒だろうとサハラの照り付ける太陽の下であろうと正常に作動することができる。「カラシニコフ自動小銃のように順調」という言い回しが現れたほどだ。
自動小銃AK-47の開発で世界的に有名なミハイル・カラシニコフ。AK-47を持っている。
ウラジーミル・ヴャトキン撮影/Sputnikこの銃の有効射程は300メートルだ。弾は強力で、レンガの壁を貫通してその後ろに潜む敵を倒すことができるほどだ。オクスフォード大学の調査によれば、この銃は計一億丁以上製造されたと見られる。
「古典的な」AK-47は前床と後床が木製だったが、後にグルーラムに変更された。この銃には何度も変更と改良とが加えられ、現在はAK-12という新モデルに生まれ変わろうとしている。AK-12の詳細については、我々の動画をご覧頂きたい。
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