ロシアの新型軍用輸送機:2018年末までにテスト完了の見込み

イリューシン設計局
 イリューシン設計局によるロシアの新型軍用輸送機「Il-112V」が、現在試験中だ。同機は旧式のソ連機(An-24とAn-26)に取って代わることになる。

 ロシアの新型軍用輸送機「Il-112V」は、すでに工場での試験を完了し、2018年末に予定されている初飛行に向けて準備を進めている。このプロジェクトが成功すれば、同機は1960年代初めに開発されたソ連機(An-24とAn-26)に取って代わることになる。

新型軍用輸送機「Il-112V」とは? 

統一航空機製造会社のコーナーで展示された新型軍用輸送機「Il-112V」の模型。クビンカの軍事公園「パトリオット」の会議・展示センターで行なわれた軍事展覧会「アルミヤ2018」にて。

 Il-112Vは軽量軍用輸送機で、小型の貨物と人員を速やかに運ぶのが目的だ。「有用な」貨物の重量は最大5トン。

 同機には、格納庫を拡張した軍用バージョンがあり、軽量の軍事装備、貨物および兵士を輸送する(兵士は、旅客機のような快適さと便利さを必要としない)。同機にはまた民間バージョンもあり、これは民間人を運ぶ。

 Il-112Vは、伝統的な空気力学的構造をもつ単葉機だ。翼は胴体の上にあり、強力なターボプロップエンジン2基が装備されている。

 このクラスの他の航空機とは異なり、翼のメカニズムは、油圧ユニットではなく、電気駆動で動作する。つまり、ロシアは、初の国産「電気」航空機を手にすることになる。

 この技術のおかげで、大気への有害な排出を減らすだけでなく、機体重量を著しく軽くすることができる。しかもその結果として、機体の信頼性が増す。

 各ターボプロップエンジンは3000馬力に達する。これにより、時速550㎞まで容易に加速し、44人以下の兵士を、空中給油をせずに、最大2400㎞の距離まで運ぶことができる。

 ロシア軍は62機のIl-112Vを発注する意向であると報じられている。ただし、最終的な機体数は、2020年代初めまでに出るテスト結果と、そのときの経済、財政の状況に左右される。この時期までに設計局は、プロジェクトを最終的に引き渡すことになる。

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