ロシア軍が完全に無音の新型迫撃砲「ガル」を導入

Uralvagonzavod
 新兵器は、82ミリ砲弾によって最大で1キロメートル先にいる敵を攻撃できる。しかも、どこから砲撃されているのか敵は知ることができない。

 9月の初め、ロシアの技術者らが迫撃砲2B25「ガル」の完成品第一号を公開した。この迫撃砲はサイレンサー内臓式の無音拳銃の原理で作動する。試験が順調に行けば、2020年代初めにもロシア軍が実戦配備する予定だ。火薬の爆発音が砲身内(とりわけ迫撃砲の尾部)にとどまるため、砲撃のさい発火炎が見えず、煙も立たず、大きな発射音もしない。

 火薬ガスを砲身内に閉じ込める原理によって、照準手の僅かな計算違いで砲弾の着弾点が数十メートルずれて作戦が失敗してしまいかねない1キロメートルの距離からではなく、無理のない300~400メートルの距離から敵に砲撃を仕掛けることができるようになる。しかも、新型迫撃砲はたったの13キログラムで、従来の迫撃砲に比べて軽量で機動性が高い。砲撃班が迫撃砲の発射準備を完了させるのにかかる時間はたった30秒である。

 兵器開発者らは、将来的には「ガル」の砲弾の種類を増やし、より大きく威力の高い大砲に「ガル」の作動原理を応用する計画だ。

なぜ必要なのか

 迫撃砲は、一分間に20発のフガス榴弾で敵を攻撃できる軽量で機動性の高い兵器だ。しかも、部隊はいくつかの地点から同時に一斉砲撃を仕掛け、素早く移動して敵から見えない新たな地点から攻撃を続けることができる。

 アフガニスタン紛争のさい、ソ連の地上兵団が無防備なトーチカや岩場、高山、森で敵を攻撃するのを可能にしたのがまさに迫撃砲だった。第56独立親衛空中襲撃部隊の特殊部隊員らは迫撃砲で敵に激しい集中砲火を浴びせることができたため、辛うじて砲弾の飛翔音を聞いた敵が攻撃計画を延期し、その後3日間ソ連兵は身の安全を感じることができたほどだった。しかし旧式のソビエト製迫撃砲は大きな音と多量の煙を出したため、部隊のカムフラージュどころの話ではなかった。2B25「ガル」と名付けられたロシア初の無音迫撃砲は、ロシア軍にその能力を与える使命を帯びている。

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