カラシニコフ製の新型アサルトライフル3選

クビンカでの軍事展覧会「アルミヤ2018」の一部、「ロシア軍の明日(Russian Army Tomorrow)」にて。AK-308アサルトライフルを持っている訪問者。

クビンカでの軍事展覧会「アルミヤ2018」の一部、「ロシア軍の明日(Russian Army Tomorrow)」にて。AK-308アサルトライフルを持っている訪問者。

ウラジーミル・アスタプコヴィチ撮影/Sputnik
 これらの自動小銃の中には、市街地での接近戦を想定したものもあれば、1キロメートル近く離れたところにいる敵を仕留められるものもある。

 3つの最新アサルトライフルが、ロシア軍や諸外国の軍隊の手に入ることになるかもしれない。8月下旬の軍事展覧会「アルミヤ2018」で、カラシニコフ・コンツェルンが最新の開発品を発表した。

AM-17とAMB-17

 この2丁の最先端アサルトライフルは、市街戦用に設計されている。AM-17とAMB-17ライフルはよく似ているが、両者には決定的な違いがある。それは口径だ。

 AM-17は、従来の5.45×39mmカラシニコフ(AK-74)弾を使用している。一方AMB-17は、9×39mm亜音速弾を用い、消音システムを備えている。AMB-17は夜間の極秘作戦に最適だ。

 新しいアサルトライフルは、人口密度の高い区域で活動する部隊に向けて作られている。結果として、これらの小銃は超軽量かつコンパクトだ。AM-17ライフルは、ストックを取り付けても長さ50センチメートルほどしかなく、重さはマガジンを抜けば2.5キログラムしかない(参考までに、AK-74M小銃は4キログラム近くある)。こうした特徴のおかげで、兵士らの装甲車への乗り降りが容易になり、また狭い空間でも小銃を操作できるようになった。

 カラシニコフ・コンツェルンは、この2つのライフルの開発に当たって、ロシア製火器の製造方法の伝統を破った。何より、レシーバーのデザインが変わった。新型ライフルは、従来のソビエト・ロシア製火器の顕著な特徴である脱着式カバーが付いた一つのレシーバーの代わりに、2つの大きなレシーバーを備えている。

 2つのレシーバーは蝶番で留められ、本体に固定されている。このライフルは、レシーバーの部品の清掃とメンテナンスのために半分に「折る」ことができる。この新しいデザイン特徴は外国の軍隊では長年用いられているものだが、これによってライフルの重量とコストが削減され、製造過程が大幅に単純化した。

 発砲時に大きな圧力を受けるレシーバーの「上部」は、強度の高い鋼鉄でできている。一方、マガジンやグリップ、銃床などを取り付けるレシーバーの「下部」は、プラスティックに似た高衝撃性ポリマーでできている。

 上部のピカティニーレールのおかげで、ありとあらゆる戦術的付属品を取り付けることができる。世界のどのメーカーのコリメーターでも取り付け可能だ。サイレンサーも備えている。

AK-308

 このアサルトライフルは今年最も公開を待ち望まれたモデルで、8月下旬の軍事展覧会「アルミヤ2018」が開催される数日前から登場を予告されていた。

 これは、NATOのスナイパーライフル用の非常に強力な弾薬、.308ウィンチェスター弾を装填する未来のアサルトライフルの雛型だ。そう、皆さんの読み間違えではない。カラシニコフ・コンツェルンは、800メートル先の敵を仕留められるアサルトライフルを、輸出向けに開発しているのだ。

 興味深いことに、これはロシア軍のためではなく(ロシア軍では.308ウィンチェスター弾を採用していない)、このタイプの銃器と弾薬の扱いに慣れている外国の軍隊のために開発されたアサルトライフルだ。この銃は専ら、NATO製の小銃が流通しているアフリカやアジアの武器市場に競争を生み出すことを目的に作られた。

 新型のAK-308の外見は、ロシア軍が採用しているAK-12やAK-15アサルトライフルに似ている。これらは次世代型戦闘システム「ラトニク2」の一部を成す。AK-308にも上下にピカティニーレールが付いており、スコープ、グリップ、レーザーポインター、フラッシュライトなど、好きなものを何でも取り付けられる。

 AK-308はマガジンも新しい。射撃手は銃に弾が何発残っているか正確に知ることができるようになった。さらに、この小銃には改良されたグリップや、調節可能な横折れ式ストックが備わっている。

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