ロシア初の対衛星“目くらまし”が開発される見込み

航空機Il-22「ポルプシチク」

航空機Il-22「ポルプシチク」

Alexey Kudenko撮影/Sputnik
 新型機は、紛争時に敵の軍事衛星の“電源を切る”ことのできるロシア初の航空機となる見込みだ。

 2018年半ばから、ロシアの技師らは電子戦に備えた新世代航空機「ポルプシチク2」の開発に取り組んでいる。これは有名な航空機Il-22「ポルプシチク」の新型機で、敵のジェット戦闘機や爆撃機、さらには地対空防衛システムの“目くらまし”をすることが任務だ。 Il-22はソビエト時代製の年季の入った機体で、急速に発展する電気システムの脅威に対応するため、何度か改良されている。

 イズベスチヤ紙の元軍事アナリスト、ドミトリー・サフォノフ氏は、ロシア・ビヨンドの取材に対し次のように話す。「現代の戦争では、ほとんどの兵器が衛星ナビゲーションとの通信に依存している。第一に、衛星が戦場の写真を司令部に送るし、また航空機に対してGPSナビゲーションを提供する。最も重要なのは、衛星がミサイルを目標地点まで誘導することだ。」 彼によれば、そうした衛星の活動中に電子雑音を仕掛けることで、ミサイルは制御不能状態になり、紛争で使用できなくなるという。 「現代の紛争において、精密兵器は概して地上配備型だ。今後数年間でその破壊力は核兵器に匹敵するものになるだろう。」とサフォノフ氏は指摘する。

新型機の姿

 新型機の機体や全体像については目下検討中だ。ただ専門家らは、前身機のIl-22「ポルプシチク」よりは十分に大きくなるだろうと考えている。 雑誌『アルセナル・オテチェストヴァ』(祖国の軍備)の編集長ビクトル・ムラホスキー氏は、我々の取材に対しこう話す。「衛星の“電源を切る”場合はもちろん、単に干渉するだけの場合でも、電気システムは莫大な電力と十分な発電機を要する。そのため新型機は、広い内部空間とゆとりのある機体を必要とするだろう。したがって新システムはおそらく軍用輸送機II-276をベースにするだろう。」 Il-276は、12㌧の積み荷を優に2700キロメートルは運ぶことのできる中型軍用機だ。時速870キロメートルで飛行する。 一機の値段は約4000万㌦で、開発中の「ポルプシチク2」のベースの選択肢として申し分ないと考えられている。

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