ロシアのプロジェクト955ボレイ型原子力潜水艦「ウラジーミル・モノマフ 」がカムチャツカのヴィリュチンスクにある永久基地に到着。
イルヅス・ギリャズジノフ撮影/Sputnik空母のアドミラル・クズネツォフ、大陸間弾道ミサイル(ICBM)のサルマト、原子力巡航ミサイルのブレヴェスニクなどの最も高価で最も有名な兵器は、決して外国の軍隊に売られることがないため、その値段は最高機密とされている。 この記事では、値段が明らかになっており、購入可能(もしあなたが大金持ちで、何かワルでロシア的なものを裏庭に置いておきたいと思うなら)な兵器をご紹介する。
ボレイ型原潜一隻の値段は、2018年半ばの相場ではほぼ7億1300万ドルだ。だが、国防省が契約をした2011年当時の相場では、この潜水艦の値段は現在の倍(14億ドル以上)だった。
プロジェクト955は、文字通りロシア連邦の核抑止力の発展における新しいステップだった。この潜水艦はブラヴァーICBMを搭載して大西洋上の水域での戦闘任務を果たすために開発された。
ボレイ型原潜は、旧世代のものに比べて騒音が5分の1で、このため乗組員は察知されることなく発射地点に向かい、任務を遂行することができる。
この潜水艦はロシアで初めて単一軸水ジェット推進方式を採用している。ステルス潜水艦として、ボレイには2つのサイドスラスターと、船首に収納式のフラップ付き水平舵がある。
何より興味深いのは、これがロシアで唯一、北極圏の氷の下を航行しながら弾道ミサイルを発射できる潜水艦だということだ。これまでは、潜水艦は水中で「ぶら下がる」必要があった。
ロシアの最も悪名高く最も凶悪な対空防衛システムS-400トリウンフの購入待ちリストにインドが加わった。取引価格はS-400トリウンフ5師団で55億ドルだ。
1師団につき12のロケットランチャーと4発の予備ミサイルが装備される。つまり合計16発を発射できる。これらのミサイルは200キロメートル先にある第5世代ジェット戦闘機や巡航ミサイルをも撃ち落とすことができる。
なおこれは、契約に含まれている他の実戦用の予備兵器を除いた値段だ。契約にはさらに輸送補給車、レーダー基地、司令所、一連の支援車両も含まれている。
この兵器システムは世界最高級の性能を誇ると考えられている。S-400がロシア軍にもたらした戦術的・軍事的潜在力は、米国や欧州のミサイル防衛システムに勝るとも劣らない。 S-400は、NATO加盟国のトルコが「パトリオット」の購入を迫る米国の要求を退けて、この“ワルガキ”を保有することを決定したことで、NATOの内紛の火種ともなった。
S-400トリウンフ
Vitaly V. Kuzmin撮影Su-35S
「外国の軍隊がこのジェット戦闘機を買うとすれば、7000万ドル払うことになるだろう」とロシア・ビヨンドに明かしたのは、タス通信軍事アナリストのビクトル・リトフキン氏。
事実上、Su-35SはSu-57(ロシアの第5世代ジェット戦闘機)の特徴(第4++世代戦闘機を著しく凌駕することは疑いない機体やエンジン以外)の多くを受け継いだ移行期のジェット戦闘機だ。Su-35Sのコックピットは完全にデジタル化されている。そのため、映画で見慣れたコックピット内のたくさんの指針付き計器は、この戦闘機では見られない。
また、電力系統の流体力学的伝導装置が電子化されたが、設計者らの話では、これで空間的・重量的な無駄を削減できたばかりか、機体の平行(遠隔)操縦システムの導入が可能になったという。 このおかげで基本的に操縦士はコンピューターとナビゲーションシステムに行動や決断を委ねることができるようになる。したがって、どれくらいの速度、どの飛行モードで目標を発見し捕捉するかはコンピューターが決めることになる。だが、いつ兵器を使い、いつミサイルを発射するかは操縦士の判断に任されたままだ。
この戦闘機が敵に浴びせる8トン近い爆弾と高価なミサイルを装備していることも忘れないでおこう。
Su-35S
Vitaly V. Kuzmin撮影ロシア・ビヨンドのニュースレター
の配信を申し込む
今週のベストストーリーを直接受信します。