モスクワで初の暗号通貨の両替所がオープン

テック
アンナ・ソロキナ
 ロシア初の暗号通貨両替所「Sbercoin(ズベルコイン)」が、モスクワのクールスキイ鉄道駅近くにオープンした。同社は、暗号通貨については、セキュリティのために、ビットコインのみの売買とし、顧客は、この新しい支店に直接来店して取引を行うよう勧めている。パスポートや運転免許証を提示すると、書類に署名し、カードとe-wallet(イーウォレット)、デポジットキーを受け取ることができる。

 一方、交換レートは現時点ではかなり高い。4月3日のSbercoinは、1ビットコインの売値が45万5,000ルーブル(約84万円)に対し、買値は、1ユニット、30万9000ルーブル(約57万円)となっている。外国為替市場でのBTCのレートは、約7.000ドル(約75万円)だった。彼らにとってはかなり良いビジネスだ。

 ロシアのメディアによると、同社はモスクワのビジネスセンター各所に、さらにオフィスを開設していく計画だという。インターネットユーザーの中には、Sbercoinのオフィスのデザインが、ロシアの主要銀行であるSberbank(ズベルバンク)似ているという人たちもいるが、ズベルバンクは、暗号通過のトレードには距離を置いている。

 ロシアの銀行は現在、暗号通貨を現金に交換していないが、国会は、これを変更する法案を検討中だ。