シリアで初めて使用された工兵ロボットとは

サイド・ツァルナエフ/Sputnik
 シリアにおける軍事作戦で実験使用されたロシアの工兵ロボットがロシア軍工兵部隊に配備される。配備試験を無事にクリアしたのは「ウラン6」、「スカラベイ」、「スフェーラ」の3種。

 ロシア軍工兵部隊の今後数年の重要課題は近代化および最新のロボット技術を装備した無人工兵の配備である。最新のロボットはシリアでの作戦において6500ヘクタール以上の地雷除去作業を行い、10万を超える爆発物を処理した。

 

地雷除去ロボット「ウラン6」

 ロシア軍はこの「ウラン6」について、TNT10キロの爆発に耐えつつ戦闘任務を遂行し続けることができると断言している。ロボットは2016年にパルミラでの地雷除去作業の際に初めて使用され、さらにシリア最大の都市の一つアレッポでも解放後に適用された。

 現場で作業が行われている間、オペレーターは50メートルほど離れたところにいる。その間、ロボットは時速数キロ、つまりブルドーザーほどの速度で移動し、装備されている掃海網を駆使して地雷原を走行する。さらに「ウラン6」は1キロの爆発物が仕込まれた地雷であれば、度重なる爆発にも難なく耐えることができる。 

 またロボットには無限軌道(キャタピラ)が装着されており、高さ最大1メートルまでの岩や壁に登ることもできる。

 

小型偵察機 

 「ウラン」シリーズの大型地雷除去ロボットと並んで、居住地や侵入が難しい場所の地雷除去作業で活躍したのが小型偵察機の「スフェーラ」と「スカラベイ」である。

 ロシア・ビヨンドの取材に対し、イズヴェスチヤ紙の元軍事アナリスト、ドミトリー・リトフキン氏は「技術は進歩しており、新型機の開発の中心になっているのは人間である」と指摘し、次のように述べている。「これまで大型兵器が入り込めなかった地域には工兵や軍用犬を派遣しなければならなかった。しかし軍に小型の偵察機が導入された今、これを用いれば現場の様子を全体的に捉えることができるようになり、また人間の命を犠牲にすることなく作業を行うことが可能となった」。

 専門家によれば、小型偵察機は真暗な環境でも侵入困難な場所まで達することができ、地下トンネルや井戸でも偵察できるという。

 ロボットのネーミングはその形に由来している。一つ目の「スフェーラ(球体)」は映画「スターウォーズ」に登場する作業用ロボットBB8」に似ている。周囲に4台のカメラが装備された小さな球体は転がるように移動し、現場からオペレーターにリアルタイムで画像を送信する。

 さらに小型BB8は5メートルの高さから、石、砂利などどんな固い地点への落下にも耐えることができる。しかも落下してもすぐに垂直姿勢に立ち戻るジャイロセンサーシステムが装備されており、画像を本部に送り続けることができる。

 一方、「スカラベイ(オオタマオシコガネ)」はリモコンで操縦可能な車輪付きの小型偵察機である。小型で「おもちゃのよう」であるにもかかわらず、非常に入り込んだ入りにくい場所でも活動することができ、悪天候の条件下でも250メートル離れたところに無線で正確な画像を送ることが可能である。

ロシア・ビヨンドのFacebookのページで おもしろいストーリーとビデオをもっと見よう。
もっと読む:

このウェブサイトはクッキーを使用している。詳細は こちらを クリックしてください。

クッキーを受け入れる