データ・センターをサハ共和国に

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 永久凍土の地にデータ・センターを置くことは、国際的な技術企業にとってどのようなプラスがあるのか。サハ共和国の行政中心地ヤクーツク市にあるテクノパーク「ヤクーチヤ」の最高責任者が語った。

 科学界においてサハ共和国(ヤクーチヤ)が知られているのは、何よりもその寒さゆえである。日本の北約3000キロに位置し、冬は9ヶ月続く。「寒極」のオイミャコン村の気温は摂氏マイナス70度以下までさがることもある。サハ共和国の大部分は永久凍土域にある。

 マンモスが良好な状態で研究者のもとへと届いたりするのも、この寒さゆえである。テクノパーク「ヤクーチヤ」のオープンは、寒冷条件をハイテクに応用する道も開いた。どのような技術革新がここで開かれ得るのか。テクノパーク「ヤクーチヤ」のアナトリー・セミョノフ最高責任者がロシアNOWに語った。

 

-サハ共和国のテクノパークの対外的な魅力とは何でしょうか。

 サハ共和国は地理的に東・東南アジアに近く、ロシアの技術をアジアに発信する窓口になり得ます。

 地衣類(トナカイ苔、叢生状の白い地衣類)といったこの地の植物の有用な特性の研究を含む、韓国忠清のバイオテクノロジー基金との共同プロジェクトがすでにあります。

 サハ共和国には最近まで大きな工場がなかったため、地衣類の栄養素の濃縮度は高いのです。我々はこれらから栄養補助食品をつくりましたが、韓国人はさらに進む必要、つまり注射を開発する必要があると考えています。これを目的として、韓国人はトナカイのつのにある栄養素を研究しています。

 我々は中国で最近、初の製品を登録しました。鶏および魚の消化を助けるナノコンポジット、飼料添加物です。中国は鶏の生産量で世界一ですが、我々の添加物によって鶏の成長が17%速くなります。

 

-他にサハ共和国から世界に提案できるものとは何ですか。

 サハ共和国は巨大な試験場、人類にとっての挑戦です。ここでは北極や他の北部領域を探査するための新技術を試験することができます。気温の変動範囲はプラス40度からマイナス60度までです。

 サハ共和国の大学は最近、日本企業「ブリヂストン」とタイヤ試験契約を結びました。

 サハ共和国にはロシア各地から集めた珍しい種子のコレクションがあります。地下12メートルの場所で約50年保管されています。これはいかなる追加的なエネルギーも必要としない低温保存です。

 データ・センターはサハ共和国にとって新しい有望なテーマです。グーグルや他の大手データ事業者は寒いノルウェーに行っています。データ・センターの欠点の一つは、冷却に必要なエネルギーの消費量が大きいことです。

 この時、データ・センターは、サハ共和国に必要な熱をたくさん生みます。この熱を家の暖房や野菜の温室に送ろうと考えています。以前はサハ共和国にデータ・センターを建設することは不可能でした。光ファイバーがなかったからです。今はこれがあります。さらに、ここにはガス、安い電力もあります。

 

-グーグル社にはすでに提案しましたか。

 まだです。少しずつ進めたいと思っていますし、現在は主に、アジアの企業を対象としています。ですが将来的には、グーグルといった国際的な巨大企業にもサハ共和国のサービスを提案したいです。

 

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