「画期的なできごとだ。ウラルに新型の電力供給源が出現した」と、ベロヤルスカヤ原子力発電所のイワン・シードロフ所長は指摘する。
また、 ロスエネルゴアトムのアンドレイ・ペトロフ社長によれば、BN-800炉の電力供給開始は、ロシアの原子力にとって重大な事件。ペトロフ社長は、これに先行するBN-600炉がもう35年前に稼動していることを想起させた。
ロスエネルゴアトムの説明では、高速中性子炉「BN-800」は、その閉じた核燃料サイクルのおかげで、原子力発電の燃料問題を著しく軽減し、放射性廃棄物を最小限化する(*BN-800は、液体金属のナトリウムを冷却用の熱伝達剤に使用する――編集部注)。
現在のところ、高速中性子炉を利用しているのは、ロシアのベロヤルスカヤ原発だけで、インド、中国、韓国は、この種の原子炉を建設中。
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高速中性子による核分裂連鎖反応でウラン238からプルトニウム239を生産する増殖炉は、高速増殖炉と呼ばれるが、日本は「もんじゅ」で、その研究開発を進めている。
ベロヤルスカヤ原発は、スヴェルドロフスク州のザレチヌイ市にあり、1964年に稼動している。
*記事全文(露語)
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