1. 犬は騒音に慣れていて、反応しなくなった。
犬をはじめとする動物の訓練が行われたのは、モスクワの生物医学問題研究所の生産基地。騒音の続く閉鎖されたスペースに長期間滞在することに、犬を慣れさせた。
2. あるものは何でも食べる。
「宇宙」犬が食べなければならないエサは、動物の食料と水のニーズを満たすように計算されたゼリー状の塊であった。
3. 犬が急に痩せた。
宇宙飛行する動物の最初の選定は、特別な方法にもとづいていた。犬は6キロを超えない体重であることが条件だった。また犬の高さは35センチ以下、年齢は2~6歳。
4. 犬が自分の外見を気にしている。
犬は報道される際、魅力的に見えなければならない。その際、犬の色は、モニターで見栄えのする明るい色でなければならない。
5. 犬が突然ロシア名に反応するようになった。
あまり知られていないが、ベルカとストレルカの本名はアリビナとマルキザだった。戦略ミサイル軍のミトロファン・ネデリン司令官が、外国名からロシア名に変えるよう求めたため、このようになった。
6. ...アメリカの衛星に吠える。
アメリカ航空宇宙局(NASA)の最初の通信衛星「エコー1号」がバイコヌール宇宙基地の上を通過した時、宇宙船「スプートニク5号」に乗っていたベルカとストレルカは、なぜか仲良く吠えはじめた。モニター画面を見ていた関係者は、アメリカの衛星に向かって吠えているという印象を受けた。
7. 振動台や遠心分離機で日々訓練している。
までくると普通のワンちゃんじゃない。もう夢の中で星を見ていて、いつでも宇宙に行く準備ができているはず。
ベルカとストレルカは英雄になったのだから、悪くはないかもしれない。2匹は地球に帰還した後、幼稚園や学校をまわった。数ヶ月後、ストレルカは子犬を産んだ。うちの1匹のプシンカという名のメス犬は、ニキータ・フルシチョフが、アメリカのジョン・F・ケネディ大統領のジャクリーン・ケネディ夫人にプレゼントしている。
2匹の剥製は現在、モスクワの宇宙飛行士記念博物館に展示されている。2匹の運命は、今でもなお、芸術家、作家、アニメーターにインスピレーションを与え続けている。2010年の宇宙飛行50周年に向けて、3D長編アニメ映画「ベルカとストレルカ スター犬」が製作された。
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