中村修二氏が「GE」賞を受賞

中村修二氏とジャヤント・バリガ氏=写真提供:www.globalenergyprize.org

中村修二氏とジャヤント・バリガ氏=写真提供:www.globalenergyprize.org

第19回「サンクトペテルブルク国際経済フォーラム(SPIEF)」(18~20日)の場で、2015年度の「グローバル・エネルギー」賞の授与式が行われる。今年の受賞者は、アメリカのカリフォルニア大学サンタバーバラ校教授である日本人の中村修二氏と、ノースカロライナ大学教授であるインド人のジャヤント・バリガ氏。

 国際的なエネルギー賞「グローバル・エネルギー(GE)」は、エネルギー経済分野における優れた学術研究および科学技術開発に対して、ロシアで授与されている。すべての人類のためにエネルギー源の効率化と環境への配慮がなされていることが、主要な条件となっている。

 2015年の受賞者の革命的な発見は、現代のエネルギーを変え、重要な商業的効果をもたらした。中村教授は、エネルギー効率の高い白色発光ダイオード照明の開発につながる青色発光ダイオードを発明。2014年にすでにノーベル物理学賞を受賞している。アメリカ国家技術賞の受賞者であるバリガ教授は、絶縁ゲートバイポーラトランジスタを発明。これは電力の制御および分配の分野において、もっとも重要な技術革新の一つである。この発明は有名なスマートグリッドの基礎となった。

 

ロシアNOWがインタビュー 

 中村教授はロシアNOWの取材に対し、こう話した。「学生や若手研究者にはいつも、重要なのはあなたたち自身の科学的なアイデアだと言っている。それは他のどんなアイデアとも似ていない、比類なきものであるはずだ。そして、産業の具体的な問題を効果的に解決することのできる技術的かつ商業的な観点から、入念に考え抜かれたものでなければならない、と」

 バリガ教授ロシアNOWの取材に対し、先進国は再生可能エネルギーの大規模な発展およびスマートグリッドの導入のために最大限に良好な市場の条件を整えなければならない、と話した。人類の「グリーン」エネルギーまでの道のりは約15年だという。

 「グローバル・エネルギー」賞は2003年に始まり、以来10ヶ国33人の科学者が受賞している。2015年の賞金総額は3300万ルーブル(約7600万円)。 賞はロシアのエネルギー大手「ガスプロム」、「スルグトネフチガス」、「連邦電力網会社・統一エネルギーシステム」の支援を受け、非営利パートナーシップ「グローバル・エネルギー」によってロシアで創設された。13ヶ国、25人の権威ある学者からなる国際選考委員会が、受賞者を決定する。ノミネートされたのは60ヶ国2800人の科学者。