“国際熱核融合実験炉(ITER)計画の実現を加速”

2013年6月19日、第12回ITER理事会で 写真提供:iter.org

2013年6月19日、第12回ITER理事会で 写真提供:iter.org

日本とロシアは、国際熱核融合実験炉(ITER)計画の実現を加速することで一致した。モスクワ訪問中の下村博文・文部科学相がタス通信に語った。

 「私は、ウラジーミル・フォルトフ・ロシア科学アカデミー総裁との会談で、国際熱核融合実験炉(ITER)計画について話し合いました。9月6日にフランスで閣僚級ITER理事会が開催されます。私は、残念ながら、ブエノスアイレスでIOC(国際オリンピック委員会)総会が開かれるので出席できませんが、代わって次官が出席します。この問題については既に、ITER機構長とも電話で話し合いました」。こう下村文部科学相は述べた。

 「ITER機構長との電話会談では、私は計画の遅れについて触れ、期間を短縮してできる限り速やかに実現すべく、全力を尽くさねばならないと意見を述べ、機構長もこれに同意しました。このことは今日、フォルトフ・ロシア科学アカデミー総裁にも申し上げました」。

 下村文科相は続けて、こう述べた。「今回の訪露では、科学技術分野での日露協力に携わっている多くの専門家にお会いしました。両国は既に、宇宙開発、核融合、エネルギー加速器、北極と北極海の調査・研究などの分野で、緊密に協力しています。私は、科学技術は経済発展の牽引車だと考えており、この点、ロシアも例外ではありません」。

 

夢の人工太陽計画 

 ITERは、水素の同位体である重水素と三重水素の核融合を発電用に使用する、初の大規模な実験プロジェクトだ。つまり、太陽で常に起こっていることを、地球上の条件で再現しようという、言ってみれば夢の人工太陽計画。

 フランス南部のカダラッシュに建設が決まっているITERの参加国は、日本欧州連合ロシア米国中国韓国インドの7ヶ国。

 当初、熱核融合実験炉は2019年に完成する予定だったが、今は2020年にずれ込んでいる。プラズマにより常時稼動するようになるのは、2027年の予定。

 

元記事(露語)