中露の原発プロジェクトは2+2

中国江蘇省にある田湾原子力発電所 =AFP/East News撮影

中国江蘇省にある田湾原子力発電所 =AFP/East News撮影

21世紀の原子力エネルギーとは、不確かな将来か、あるいは新たな隆盛か。サンクトペテルブルクで27日に開幕した第3回国際原子力機関(IAEA)国際閣僚級会議において、世界の大手原子力関連企業の専門家や幹部、国家原子力プログラムの責任者、独立系の専門家などが、世界の原子力の展望について話し合いを行っている。

 第17回サンクトペテルブルク国際経済フォーラムに続いて行われる、この重要な国際会議は、過去2回の会議よりも規模が拡大している。1回目は2005 年にパリで、2回目は2009年に北京で開催された。

 ロシア国営公社「ロスアトム」のセルゲイ・キリエンコ社長は、ロシアそしてサンクトペテルブルクという場所が選ばれたことは決して偶然などではなく、この分野で重要な役割を担う技術国と見なされている証だと話す。世界原子力発電事業者協会(WANO)の ダンカン・ホーソン総裁も、世界の原子力エネルギーがロシアの原子力専門家の助言と協力を必要としていると述べた。

 このような評価に懐疑的な人もいるだろうし、反論をするつもりもない。だが中国江蘇省にある田湾原子力発電所に行き、この施設を設計、建設、拡大している人々と話して受けた印象なら伝えることができる。

 

自分の目で確認

 連雲港市。初のロシア設計の中国原発(1号機、2号機)は、すでに5年以上も円滑な送電を行っている。

 田湾原発の原子炉建設管理を行った、モスクワ・エネルギー工科大学卒業の中国人上級技師によると、中国側は最初から、原発設備や添付された設計・仕様書類の質にたくさんの注文をつけ、建設時および設置・始動調整段階では技術規定の順守状況を厳しく監視したという。別の中国人上級修理技師は、ロシアで研修を受け、ノヴォヴォロネジ原子力発電所の研修所をよく知っているとか。

 両者は田湾原発が商業稼働を開始してから今日まで、設備の技術的な異常で原子炉が緊急停止または計画外停止したことは一度もなかったと話す。その結果、設備利用率を87~88パーセントという記録的な数値にまであげることができたという。

 ロシアの原子力関連企業「アトムストロイエクスポルト」の ヴァレリー・マクシモフ連雲港事務所所長はこう話す。「設計出力は1000メガワット。田湾原発の最初の発電ユニット2基では設備利用率が90パーセントをこえた」。

 

フクシマの後

 初めて連雲港市に来たのは、1号機の原子炉が製造準備に入っていた2004年9月のことだった。2回目の訪問の際には主要な設備はすでに設置され、始動 調整が行われていた。福島原発事故から2年が経過した今、中国で事故後真っ先に着工した田湾原発の3号機と4号機を見に行きたくなり、再び連雲港市に飛び 立った。

 田湾原発では第2期事業が迅速に進んでいることを確認した。そして江蘇核電有限公司(JNPC)の劉兆華副総経理にも取材を行うことができた。今日世界市場から受けているさまざまな提案と技術を比較してどう思うかという問いに対し、劉副総経理は“外交的に”こう答えた。「中国側は経済性でも、安全性でも、ロシアの原子力エネルギー技術に満足している」。

 3号機と4号機は、AES-91式最新プロジェクトに従って建設される。ロシアはこの契約で、設計と「原子力アイランド」と呼ばれる原発のもっとも重要な部分をつくる際の特別監督を担当している。

 

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