「イヴ・ロシェ」事件の判決に対して上訴したナヴァリヌイ被告の弁護側

グリゴーリイ・シソエフ撮影/ロシア通信

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ナヴァリヌイ兄弟の弁護人らは、裁判所の判決文のコピーを入手し、訴訟手続き違反を指摘する略式の上訴を行った。正式な上訴は、後に行われる。

 1月12日の月曜日、アレクセイとオレーグのナヴァリヌイ兄弟の弁護側は、2014年12月30日に下された「イヴ・ロシェ」社からの横領に関する事件の判決に対して緊急に上訴した。ナヴァリヌイ兄弟の弁護人らは、ザモスクワレーツキイ裁判所の判決文の完全なコピーを入手し、判決に対して略式の上訴を行った。

 

弁護人 

 アレクセイ・ナヴァリヌイ被告の弁護人であるヴァジム・コーブゼフ氏は、インタファクス通信にこう語った。「私たちは、判決文のコピーを手に入れ、月曜日に上訴の期限が切れるため、本日、略式の上訴を行いました。私たちは、今のところ、訴訟手続き違反のみを指摘しており、正式な上訴は、後に行われます」。

 同弁護人は、判決理由には、兄弟の一方には執行猶予の有期刑を選択して他方には実刑の有期刑を選択することの根拠が示されていない、とし、こう述べる。「兄弟の一方は執行猶予であり他方は実刑であるということは、いかなる具体的事象によっても根拠づけられていません。判決文では、裁判所は、アレクセイ・ナヴァリヌイ氏の更生は有期刑なしで可能であり、オレーグ・ナヴァリヌイ氏の更生は社会から隔絶された条件でのみ可能である、との結論に至っている、としか述べられていません」。

 

裁判所 

 「イヴ・ロシェ」社からの横領に関する事件の口頭弁論は、12月15日に行われ、エレーナ・コロブチェンコ裁判官は、ナヴァリヌイ兄弟に対する判決は2015年1月15日に下される、と告げたが、二週間後、同裁判官は、突然、判決日を12月30日に変更した。反体制活動家の同志らは、そうした変更には、2013年7月に見られたような大規模な抗議行動を阻む狙いがある、と見ている。あの時は、「キーロフレス」事件に関する判決がアレクセイ・ナヴァリヌイ氏に下されたのち(2013年7月18日、キーロフ市の裁判所は、キーロフの国営企業「キーロフレス」の資産を横領したとしてナヴァリヌイ氏を有罪とし、被告に5年の有期刑を宣告した。2013年10月16日、キーロフ州の裁判所は、有期刑を執行猶予に切り替えた ― 編集部)、反体制活動家の支持者数万人が、首都の中心部に集った。

 判決が下された日の晩、アレクセイ・ナヴァリヌイ氏は、自宅軟禁の身ながら自宅を後にして、モスクワのマネージナヤ広場付近に姿を見せた。広場には、裁判所の判決を不服とする同氏の支持者らが集まっていたが、その数は、支持者側の評価では、約4~5千人に上った(内務省総管理局は、1500人としている)。警察は、ナヴァリヌイ氏を拘束して、連邦刑執行庁(FSIN)の職員らとともに居住登録場所へ連行した。