Wikiの麻薬種の頁ブロック

 インターネット百科事典「ウィキペディア」の麻薬種チャラスのページに閉鎖指示がでた。これは全面的な閉鎖にまで発展するかもしれない。

 ロシア連邦通信・情報技術・マスコミ分野監督局は、ウィキペディアの運営者に対し、麻薬含有物質のつくり方が記載されている麻薬種チャラスの記事を閉鎖するよう命じた。

 「ウィキペディア・ロシア語版のアドミニストレータは、当該記事を別のURLアドレスに移しはしたが、これは裁判所によって禁止された情報へのユーザーのアクセスを制限するものではない」と監督局は伝えている。記事のアドレスは8月21日に変更され、元のアドレスにはチャラスという言葉の意味のリストが代わりに掲載された。これにより、裁判所の要求を「遂行」したことになっていた。

 監督局はまた、「ウィキペディアに掲載された情報の違法性」が鑑定およびロシア連邦麻薬流通監督庁の決定によって確認された、と伝えている。6月末、アストラハン州地方裁判所によって、麻薬製造手段に関する情報のロシアにおける拡散を禁止する決定がなされていた。

 非営利パートナーシップ「ウィキメディアRU」のスタニスラフ・コズロフスキー業務最高責任者は先に、「この記事にあるすべての情報は、国連のウェブサイトおよび学術的リソースからのもの」と説明していた。また、「この状況について話し合い、記事を残すことに決めた」と述べた。

 

今後の展開は

 監督局が決定したこととは、記事が掲載されたページをブロックすることだけであるが、リソースが個別の頁のブロックを許さないHTTPSプロトコルで運営されているため、リソース全体をブロックしなければならなくなる。

 ロシア電子通信協会の主席アナリスト、カレン・カザリャン氏は、ロシアNOWの取材に対し、当局の行っていることは権限を超えていると話す。「ウィキペディアの関係者は法律の条文を順守したと思う。あのアドレスの記事はもうない。監督局はリソースが他のやり方を決めたことで、全面対決して見せしめに罰する方向に踏み出すことにしたようだ」

 メディア専門家で人気ブロガーであるアントン・ノシク氏は、「この場合、問題は、法律(このような情報を掲載しているリソースのブロックの義務付け)にあり、監督局にはない」と話す。「監督局は法令の遵守を求めた。この法律は質が低く、悪用件数を増やす土壌をつくっている」。また、ノシク氏によると、この法律は新しいものではなく、ブロックがひんぱんに行われていることから、多くの人が回避策を取得した。今やブロックはさらに増えることになるだろう、という。「ロシアではインターネットの使用を継続したい誰もが、回避できるソフトのインストールについて考えなければならない」とノシク氏。

 

続報

 その後、ロシア連邦通信・情報技術・マスコミ分野監督局は、ウィキペディアの麻薬に関する記事がリライトされたことから、ウィキペディアを禁止サイトのリストから外すことを決定した。25日に、同監督局が伝えた。