露日の国家安全保障局長らがプーチン大統領の訪日を話し合う

国家安全保障会議(NSC)の谷内正太郎国家安全保障局長は7 日、ロシアのパトルシェフ安全保障会議書記とモスクワ市内で会談 。会談ではプーチン大統領の訪日問題、領土問題が話し合われた。菅官房長官が明らかにした。

 菅官房長官は、会談ではプーチン大統領の訪日、領土問題をはじめとする日露関係の諸問題について意見交換が行われたことを明らかにし、詳細についてはコメントを控えたいと語った。長官によれば、谷内局長とパトルシェフ安全保障会議書記は両国の安全保証問題および地域情勢問題、両国関係について意見を交換している。長官は、詳細に関するコメントは控えたいものの、両国の指導者は常時対話を行なっている事実は高い評価に値すると語った。

 日本政府の声明では会談の詳細は明らかにされていないものの、谷内局長は、国際的な秩序を保つため法の支配の重要性を強調したということで、ロシアによるクリミア併合は認められないとする日本の立場を確認するとともに、散発的に戦闘が続くウクライナ東部での停戦に向けて、ロシアが建設的な役割を果たし、プーチン大統領の訪日に向けた環境整備をはかるよう求めたと見られている。

 谷内局長は今週月曜からロシア訪問を開始し、翌火曜にパトルシェフ安全保障会議書記と会談を実施した。谷内氏は安倍首相の側近の1人と見なされている。

 プーチン大統領の訪日は2014年秋に予定されていたものの、ウクライナ危機に関連し、複雑化した国際情勢から実現されていない。大統領の訪日は翌年に持ち越されたものの、訪日の具体的期日も未定。8月末に予定の岸田外相のモスクワ訪問はプーチン大統領の訪日準備のための重要なワンステップになるものと見なされている。

 

*Sputnik日本より転載

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