「FIFA汚職に露W杯関係なし」

スイスで国際サッカー連盟(FIFA)の幹部が汚職の疑いで逮捕された。ロシアのヴィタリー・ムトコ・スポーツ相は、この事態と2018年ワールドカップおよび2022年ワールドカップは関係ないと考えている。

  「完全な情報は持っていないが、逮捕された幹部の名簿から判断すると、2018年ワールドカップの選出とは無関係であるし、カタールの選出とさえも無関係である。言われているように、2009年の汚職問題などの話の可能性が高い。現段階では容疑であり、まだ証明を要する」とムトコ・スポーツ相は「Rスポルト」紙の電話取材に答えた。

 スイスのチューリッヒで27日、複数のFIFAの幹部が汚職の疑いで逮捕された。アメリカ政府によるFIFA幹部の汚職の捜査の枠組みの中で、またサッカー・ワールドカップの開催地選出の問題のために、幹部は逮捕された。現在、アメリカへの身柄の引き渡しを待っている状態。

 逮捕者のほとんどがFIFAの執行委員会の委員である。幹部は29日に行われるFIFAの会長の選挙のために、チューリッヒのホテルに集まっていた。

 スイスの司法当局と警察は現在、2010年に行われた2018年ワールドカップと2022年ワールドカップの開催地選びで投票した、FIFA執行委員会の委員10人の取り調べを行っている。ロイターがこれを報じている。

 ロシアとカタールは、チューリッヒで2010年12月に行われたFIFA執行委員会の開催地選びの投票の結果として、それぞれ2018年ワールドカップと2022年ワールドカップを開催する権利を得た。その後、汚職スキャンダルが勃発。報道によると、モハメド・ビン・ハマム元FIFA理事は、カタールにワールドカップを招致するために、500万ドル(約6億円)以上をアフリカや太平洋のサッカー連盟の幹部らに支払っていたという。

 FIFAは2022年のワールドカップ開催権の入札、2018年の入札の状況の調査を開始。昨年11月13日、2018年と2022年の開催国ロシアとカタールの選出の過程において、違反は見つからなかったとの倫理委員会の最終報告書を発表した。

このウェブサイトはクッキーを使用している。詳細は こちらを クリックしてください。

クッキーを受け入れる