松山市には、日露戦争で捕虜になり、その後ロシアへ帰還する前に無念にも亡くなったロシア兵たちの墓地がある。ここには、ワシリー・ボイスマン大佐ら捕虜98名が永遠の眠りについている。今回でこの慰霊祭は55回目の開催となり、地元住民や中学生が現在も、墓地の管理を続けながら、世界の平和を祈っている。
日露戦争の際、のべ6000人のロシア人捕虜が松山市に滞在した。日本は当時、「ハーグ陸戦条約」の締結を目指していたため、国際社会の全権の一員としてふさわしいことを証明しようと、人道的条件で捕虜を受け入れていた。ロシア人捕虜は自由に街中を歩き、買い物をし、温泉に行っていた。
ちなみに、ロシアの将校と日本人の看護婦の悲恋の実話に基づき、地元の「坊っちゃん劇場」がミュージカル「誓いのコイン」を制作、ロシア各地でも上演して好評を博している。
*以下の記事を参照
・記事1
・記事2
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