ウクライナの危機は二国関係に否定的な影響を及ぼした。日本はG7の一員として対露制裁に加わらざるを得ず、その結果、一連の交渉が延期され、双方の会談スケジュールに変更が加えられたものの、アファナーシエフ大使は、「対話の動きを取り戻さねばという客観的な要請は、今双方の国により強く感じられる」との見方を示している。
12日、モスクワでは露日のモルゲロフ、杉山外務次官級会談が実施される。
経済コンタクトも拡大しており、現在日本にはヴォスクレセンスキー露経済発展省次官と大統領府付属経済評議会のメンバーであるアレクセイ・レピク氏を団長とするロシアビジネス界の代表らが滞在している。
アファナーシエフ大使は、「日本の実業界のロシアに対する関心が低まることがないのは喜ばしい。その逆にこれは将来ますます高まって行くよう思われる。2014年、露日間の貿易取引高は2013年の記録的水準を維持し、342億ドルとなった」と語っている。
「私が日本の政治社会、専門家社会、ビジネス社会で持つコンタクトでは、ロシアは従来どおり、アジア太平洋地域における日本の最重要パートナーであると受け止められていることが示されている。我々は近隣国である。これは客観的な事実であり、これから逃れることはできない。今ある困難さは一時的なものと確信している。こうした理解は日本のパートナーの側にもある。これをすべてを具体的動作に移さねばならない。これについてロシア側には異論はない。」
*「ロシアの声」より転載
ロシア・ビヨンドのニュースレター
の配信を申し込む
今週のベストストーリーを直接受信します。