「ウクライナ空軍の航空機が上昇するのが捉えられていた。マレーシア航空機との距離は3~5キロメートルだった」とカルトポロフ中将は述べた。
「スホーイ25は、高度1万メートルまで上昇でき、空対空ミサイルR60を装備している。これは、最大射程12キロで、5キロまでは確実だ」
中将はさらに、「その裏づけとなる映像は、ロストフ防空管制センターで撮影された。なぜ、ウクライナ空軍機が、民間機の航路に入り、マレーシア航空機と同じ方向に飛行したのかについて、我々は回答を得たいと思っている」
露国防省の防空管制センターのデータが裏付けるところによれば、マレーシア航空ボーイング777型機は、ウクライナ南東部のドネツィクを飛行した後、ルートから14キロ逸れた、とカルトポロフ中将は指摘する。また、同機は、ロシア国境から51キロ地点で、減速し始めたことが、同防空管制センターのデータに示されていた。
カルトポロフ中将によれば、ルートからの逸脱の原因は、フライトレコーダーを解析しなければ解明できないという。防空管制センターのデータによると、マレーシア航空機はその後、所定のルートに戻る試みを行っていた。同機が墜落し始めてから、レーダーから機影が消えるまでは3分間だったと、カルトポロフ中将は付け加えた。
なお、露国防省には、同機がウクライナ領空内で墜落する前に、ウクライナ軍の防空システムの位置と状態を宇宙から撮影した映像があると、カルトポロフ中将は付け加えた。
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