ロシアン・オーブン:ポテトのミニピザ「シャンギ」

 トッピングがたっぷり乗ったサワードウの円形パン「シャンギ」は、小型のピザのようだ。 このペーストリーには、ロシア北部の先住民の精神がいまだに感じられる。

 シャンギはピロシキとヴァトルーシキを組み合わせたような外見をしている。イーストを使った平らのパン生地に、ジャガイモ、カテージチーズ、魚、キビやソバ粉のお粥など、たっぷりのトッピングをのせたものだ。 シンプルで控えめなシャンギは、スラブ民族による統治前の昔から、ロシアの地に暮らしてきた人々を養ってきた。 ピロシキやペリメニとは異なり、シャンギはロシアでさえもそれほど有名な存在ではなく、ロシア北部やウラル地方の地方料理と位置づけされている。

 だが、食卓を歴史深いロシアの郷土料理で飾りたかったら、ぜひこの料理に挑戦することをお薦めする。 今回は、ジャガイモを使った、最も一般的なタイプのシャンギを作ることにした。

パン生地

牛乳 250ml (1カップ)

粉末酵母 12g (小さじ4)

塩 6g (小さじ1)

砂糖 10g (小さじ2½)

バター 50g (0.2カップ)

小麦粉 450g (3.6カップ)

 塩、砂糖と粉末酵母を牛乳に加える。 よくかき混ぜる。 混ざったらこの液をふるいにかけた小麦粉に注ぐ。 生地を混ぜる。 溶かしバターを加え、引き続き生地を混ぜる。 生地をおおい、暖かい所で2時間醱酵させる。

ジャガイモ 700g (1.7ポンド)

塩 15g (小さじ2½)

卵 2個

牛乳 125ml (½カップ)

サワークリーム 60g (¼カップ)

 ゆでて水を切ったジャガイモをマッシュする。 マッシュしながら牛乳を加える。 塩を加える。 卵を卵黄と卵白に分ける。 マッシュポテトと卵白を混ぜる。 サワークリームを加えた卵白を攪拌する。

 生地を棒状に伸ばして個別に切り分け、薄い楕円形状に伸ばす。 ベーキングパンに置く。 マッシュポテトを生地の上にのばす。 卵黄とサワークリームのミックスをかける。

 180℃に予熱したオーブンにシャンギを入れる。 30〜40分間焼く。

 これで古代ロシアから伝わるご馳走の出来上がりだ!

 ロシアのオーブンはロシアのペーストリーを専門に紹介するビデオシリーズで、伝統的で長く伝わるパイやケーキ、独創的なクッキーやよりモダンなタルト、さらにはなつかしのソ連時代の定番レシピなども紹介している。 乞うご期待!

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