メドヴィクはおそらく、ロシア・ケーキ史上最高のケーキだろう。この蜂蜜を主材料とした多層ビスケット・ケーキは、クリーム状のフィリングにより、とてもまろやかな味わいになっている。メドヴィクは19世紀初頭、皇帝アレクサンドル1世の宮廷で働いていた菓子職人(名前は不明)によって考案された。
ソ連時代にメドヴィクは主婦の間で大人気となった。品不足の時でも材料をそろえられるといった手軽さがその理由であった。今日、メドヴィクは料理人の間でも、一般社会でも、高く評価されている。
メドヴィクには多くのバリエーションがある。ソ連時代の典型的な製品の一つ、練乳を使用したレシピを本記事で紹介する。メドヴィクは時間と忍耐を要するが、その価値はある。
小麦粉 550グラム
砂糖 230グラム
バター 350グラム
蜂蜜 100グラム
加糖練乳 360グラム
卵 2個
ベーキングパウダー 小さじ1
まずは生地づくり。
次はフィリングづくり。
できあがったケーキをすぐに冷蔵庫に入れないこと。常温に3~4時間おいて、フィリングを生地にしみ込ませる。
どうぞ召し上がれ!