現代ロシア映画界を代表するイケメン10選(写真特集)

Roman Prygunov/Art Pictures Studio, 2015
ロシア映画にも、ブラッド・ピットやジョニー・デップに負けないイケメンたちが出演している。

1. イワン・ヤンコフスキー

 ここ2年ほど、ありとあらゆるセクシーロシア人男性ランキングの常連となっているのがヤンコフスキーだ。有名な俳優一族出身の彼は映画人として豊富なキャリアを持っており、映画『テキスト』では女優クリスティーナ・アスムスとのベッドシーンがスキャンダラスな話題をさらった。

 しかし、彼が国民的人気を得たのは、2023年のドラマ『The Boy's Word: Blood On The Asphalt』で主演を務めてからのこと。

 今年の10月に配信がスタートした、ドラマ化されたドストエフスキーの『罪と罰』には、ヤンコフスキーはラスコーリニコフを演じている。

2. ユーリー・ボリソフ

 多くのドラマや映画に脇役として出演してきたが、活躍が目立ってきたのは2010年代末頃。戦争映画『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』、『AK-47 最強の銃 誕生の秘密』、『Has Anyone Seen My Girl?』、話題作ドラマ『湖へ』のシーズン2、カンヌ映画祭グランプリ受賞&アカデミー賞候補作品『コンパートメント№6』などに出演し、最近ではカンヌ映画祭でパルムドールを受賞したばかりのショーン・ベイカー(米)監督作品『ANORA アノーラ』も話題だ。ボリソフは幅広い役柄を演じる器用さを持っている。その容姿を活かした粗野で乱暴な人物から、繊細で洗練された人物まで演じ分ける。

3. パヴェル・プリルチヌイ

 プリルチヌイは映画の世界で「バッドボーイ」のイメージがついた。サイバーパンクアクション『Hooked on the Game』、ドラマ『閉鎖学校』など、キャリア初期の役柄が影響したのは間違いない。2014年にクライムサスペンスドラマ『Silver Spoon』で主演に抜擢され、ナイトクラブで無為な日々を送っていたのに突如警察の捜査部局で働くことになったオリガルヒの息子を演じる。彼はこの作品で一気に知名度を上げた。同作はNetflixがアメリカでの配信用に買い取っている。最近では、ドラマ『Life on call』でヒモの男を演じた。

4. アレクサンドル・ペトロフ

 つい最近まで、ペトロフはありとあらゆる作品で主役を演じ、若手俳優は他に存在していないのではないか、という錯覚に至るほどであった。長年続く人気ドラマ『ルブリョフカの警察官』の他、戦争映画『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』やスポーツメロドラマ『Ice』で主演、伝記映画『ストレリツォフ』など、出演作は非常に多い。プロデューサーたちはペトロフのプロフェッショナリズムと、直ちに役に入り込む俳優としての技量、特に「ノイローゼ型」のキャラクターになりきる才能を高く評価している。

5. ダニーラ・コズロフスキー

 イケメンのコズロフスキーは若年の頃からドラマや青少年向け映画に出演してきた。2010年代には最も活躍の目立ったロシア人俳優の1人であり、『Spy』や『伝説の17番』、『Viking』、『マチルダ 禁断の恋』、『Soulless』、『フライト・クルー』といったヒット作でメインキャストを務めてきた。『Viking』では古代ロシアのヴラジーミル大公を本物と見紛うばかりに好演した結果、カナダ・アイルランド合作のヒットドラマ『ヴァイキング 〜海の覇者たち〜』(古代スカンジナビアの王ラグナル・ロズブロークの物語)からオファーを受けてキエフ大公オレグ役を演じるに至った。

6. アレクサンドル・クズネツォフ

 クズネツォフは歴史ファンタジー『The Scythian』と『Land of Legends』、その他の幾つかのドラマでその好演が注目された。さらに、ハリー・ポッターシリーズのスピンオフ作品『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』のヘルムート役で世界的な知名度を得ることになった。

7. エヴゲニー・ツィガノフ

 ツィガノフの容貌はいつも憂鬱で、感情を欠いているようにさえ思える。しかし、その冷たい印象さえあるルックスは観客に愛されることとなった。2006年以降、彼は実に多様な役でオファーを受けている。出世作である『Piter FM』での主演がそうであったように、ツィガノフは常に最良の企画にだけ応じるため、ツィガノフの出演は品質の保証でもある。主な出演作品は『The Man Who Surprised Everyone』、『Territory』、ドラマシリーズでは『The Thaw』、『Dead Lake』など。そしてブルガーコフの『巨匠とマルガリータ』の映画化作品では、実際の妻であるユリア・スニギルがパートナー役を演じるという共演を果たした。

8. ドミトリー・ナギーエフ

 30年を超える俳優としてのキャリアで、ナギーエフはコメディ色の強い作品に出演する事が多い。1990年代はスケッチ・コメディシリーズ『モダンだ、気を付けろ!』で多種多様な役柄を演じ、刑事シリーズ『Kamenskaya』では重要な配役で好演した。ただし、名声とセックス・シンボルとしてのイメージを獲得するのはもっと後、アルファオス然とした男くさいスキンヘッドにイメチェンしてからのことである。ドラマシリーズ『Kitchen』では、金と女に恵まれた有名俳優という、自分自身のパロディを演じた。ドラマシリーズ『体育教師』で元ギャングの体育教師役がハマって以降は、ロシアで最も有名な「体育教師」としてのイメージが確立した。

9. セルゲイ・ベズルコフ

 プーシキンやエセーニン、ヴィソツキーやキリストまで、ベズルコフが演じなかった役柄は無いと冗談半分に言われるほどだ。ギャングから色男まで、彼が主役で演じたキャラクターは数知れず、出演作も有名作がズラリと並ぶ。ドラマシリーズ『Brigada』で演じたギャングのサーシャ・ベールイ役のイメージからようやく脱却を果たしたのは、最近のことだ。

10. ミロシュ・ビコヴィチ

 このイケメン俳優はセルビア生まれだが、すっかりロシア映画界ではお馴染みの身内扱いであり、多くの出演作を通じて女性ファンを獲得している。ドラマ『ホテル・エレオン』や『Theチョルキ』では主役を務めた。特に、ロシア映画トップクラスの収益を叩き出した映画『Serf』で一気に名声を得た。作中、ビコヴィチが演じるのは資産家の道楽息子。両親は息子を叩き直すべく、農奴制と死刑の存在する時代にタイムスリップしたかのようなドッキリを仕掛ける。一部のシーンが宇宙で撮影された『挑戦』にも出演しているが、ビコヴィチ自身は宇宙へ行っていない。

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