ストレス発散のために絵を描くようになったアザラシ

ライフ
ロシア・ビヨンド
 カリーニングラード動物園に住むアザラシのカイウスに筆と絵の具が与えられたのは、他のアザラシに対する攻撃性を抑えるためである。

 動物園のスヴェトラーナ・ソコロワ園長はこのカイウスが描いた作品を、自身のソーシャルネットワークのページで公開している。ソコロワ園長によれば、職員たちは新たな課題を与えることによって、動物の知的能力を伸ばそうと試みている。

 トレーナーのロリータ・シドレンコさんは、「わたしたちはカイウスのストレスを取り除くためにどうすればいいかと考えてきました。それはもう1頭のアザラシ、キルカとの争いをできるだけ減らすためです。色々と検討した結果、認知機能を高めることで、カイウスを落ち着かせ、攻撃性を抑えることができるという結論に達しました」と説明している。

 カイウスはトレーニングを開始してからの数年で、多くのわざをこなせるようになっており、動物園では、新たな課題を次々用意しなければならなくなっている。

 動物園の職員は語る。「カイウスはもうかなりたくさんのことができるようになっています。獣医学者たちのファンタジーは留まるところを知りません。そこでキーパーのリーダ・アヴィロワが絵を描かせるという課題に取り組ませることにしました。絵を描かせるというわざを行うには、多くの学習段階を克服する必要があるため、少し時間をかけて習得してくれるよう願っています」。

 ソコロワ園長の投稿には、カイウスの描いた絵が欲しいというコメントが次々寄せられているという。

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