マイケル・ジャクソン
ポップミュージック王、マイケル・ジャクソンの銅像は2011年にウラルのエカテリンブルクに建造された。銅像は、「ブラックオアホワイト」のクリップに出てくるお得意の決めポーズをとっている。銅像は、地元のファンクラブの発案により、ファンたちが資金を集めて建てられた。銅像を製作したのはヴィクトル・モシエリョフである。
ウォルト・ホイットマン
花崗岩の台座に立てられたアメリカの詩人の銅像は2009年にモスクワ大学の敷地内に建造された。除幕式では、ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相、アメリカのヒラリー・クリントン元国務長官も出席した。銅像は、モスクワ市政府がアレクサンドル・プーシキンの銅像を寄贈した返礼として、ワシントン市から贈られたものである(ちなみにホイットマンはロシアで、アメリカのプーシキンと呼ばれている)。製作したのは、建築家のミハイル・ポソヒンと彫刻家のアレクサンドル・ブルガノフ。
フランクリン・ルーズヴェルト
この記念碑は、1943年にソチで開かれた初の反ナチス連合によるテヘラン会談を記念したものである。会談にはソ連のヨシフ・スターリン総書記、イギリスのウィンストン・チャーチル首相、そしてアメリカのフランクリン・ルーズヴェルト大統領が一堂に会した。2008年に建てられた記念碑は、会談の様子を映した有名な写真を基に作られた。台座には、「偉大なる大国の協力に捧げる」と書かれている。製作はイスラエルの彫刻家フランク・マイスラー。
もう一つ、「首脳3人」の記念碑がヤルタにある。こちらは1945年のヤルタ会談を記念したものである。記念碑は、ズラプ・ツェレテリの作品で、2015年にこの連合国による会談が開かれたリヴァディア宮殿近くの広場で除幕された。こちらもヤルタ会談の写真を再現したものである。
ユル・ブリンナー
有名なアメリカの俳優の記念碑がウラジオストクに立っているのは偶然ではない。というのも、ユル・ブリンナーは他でもないこの町で、スイスから移住してきた地元の商人の家庭に生まれたのである。もっとも、ブリンナーは幼くしてロシアを去り、パリに移住した後、アメリカに渡り、そこで映画やブロードウェイ・ミュージカルのスターとなり、ロシアに戻ることはなかった。
銅像は、アカデミー賞を受賞した映画「王様と私」の姿を模している。銅像は2012年にブリンナーの生家のそばに建てられた。除幕式には、ブリンナーの息子で、現在は俳優としてプロデューサーとして活躍するロック・ブリンナーが姿を見せた。