2022年、ロシアでは100万人都市がさらに4都市増えた

ライフ
エレオノーラ・ゴールドマン
 ロシアの100万人都市は16都市に。

 2022年5月30日に公表された2021年度のロシア国勢調査で、100万人都市のリストが改訂され、新たな100万人都市が追加された。新たな100万人都市はヴォロネジ、クラスノダール、クラスノヤルスク、それにペルミ。各都市ではそれぞれ人口が100万人を超えたことをすでに発表していたが、改めてこのデータによって確認されたことになった。

クラスノダール

 クラスノダールは黒海沿岸の有名なリゾート地(ソチやアナパ)を擁するクラスノダール地方の中心都市である。またここはヨーロッパでもっとも急速に成長している都市のひとつで、この10年間で人口が2倍に増えた。現在人口は110万人だが、地元当局によると近隣地区の人口も加えると、170万になるという

 クラスノダールの人気の秘密は明らかである。長い夏(ロシアでもっとも暑い都市のひとつ)、穏やかな冬、近くにある自然(カフカス山脈や黒海まで100㌔以内)、それに、仕事も工場や観光分野で簡単に見つけることができるからだ。

クラスノヤルスク

 シベリア最大の都市のひとつ、クラスノヤルスクもまた年々成長している。市長によると2022年初めの人口は110万人で、クラスノヤルスク地方全体人口の40%を占めている。この地方で次に人口が多い都市はノリリスクだが、18万人に過ぎない。 

 地元住民がお勧めするクラスノヤルスク最高の見どころは、シベリアの大河エニセイ川、街の中や北側のビーチのある島の公園からスタートする東サヤン山脈沿いの散策である。

*もっと読む:地元の人々に聞く、クラスノヤルスクを訪れるべき理由

ペルミ

 ウラル地方にあるこの都市は、今では105万人の住民の故郷である。多くの工場(機械工業や石油化学工業)があったため、ソ連時代からすでに100万人以上の人口があったのだが、1990年代になると経済危機のため人々は他の都市に移り始めた。今ではそんな人も特に郊外部中心に戻り始めた。そして2021年の国勢調査で公式にペルミは100万都市に返り咲いた。

 さらに、ペルミ地方は最大の石油採掘と精製の中心のひとつである。 

ヴォロネジ

 モスクワ南方500キロにあるこの都市は、今では105万人が住んでいる。ヴォロネジの100万人目の住民は2012年に誕生したが、その後この都市の人口は劇的に増加もしていないが減少もしていない。ヴォロネジとその周辺部は電子工学と化学産業が盛んである。

*ヴォロネジについてもっと知りたければこちらから 

 2021年度ロシア国勢調査の速報版データによると、ロシアの人口は1億4720万人で、2010年の調査よりも205万人増加した。専門家の指摘では都市部人口は1%増えて、75%に達した。ロシアでもっとも人口の多い地方はモスクワ及びモスクワ州、クラスノダール地方、サンクトペテルブルク、スヴェルドロフスク州とロストフ州、バシコルトスタン共和国とタタール共和国だ。ロシア人口の3分の1はこれらの地域に住んでいることになる。

 ロシアは世界で4番目に100万都市が多い国であり―ロシアより多いのは中国、インド、ブラジルだけである。

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