プーチン大統領が聴いているのはこれ!

Kira Lisitskaya, AP, studiogstock/freepik.com
 モーツァルトやチャイコフスキーからABBAにヴィソツキー。ウラジーミル・プーチン大統領のお気に入りの音楽を1つのプレイリストにまとめた。

1. チャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第1番」とモーツァルトの「交響曲第40番」

 プーチン大統領はクラシック音楽の愛好家であることを何度も公表しており、とくにピョートル・チャイコフスキーが好きだと述べている。大統領によれば、ピアノ協奏曲第1番は自身に大きな影響を与えたという

 「わたしは最近の音楽も好きですが、広く知られているクラシック音楽も好きです。ただし、あまり難解なものは好みません。それらを聴くには準備が必要だからです。世界でもっとも愛されている作曲家の伝統的なクラシック音楽を聴くのは大好きです」とプーチン大統領は、2018年に行われた毎年恒例の大規模な記者会見で述べている

 お気に入りの作曲家として、大統領はシューベルト、モーツァルト、リスト、ショパン、ベートーヴェン、ブラームスを挙げている。

2. マルク・ベルネスの「祖国はそこから始まる」

 2010年、サンクトペテルブルクのアイスアリーナでは、ガンを患う子どもたちを支援するためのチャリティーコンサートが開かれた。会場には、シャロン・ストーン、モニカ・ベルッチ、ミッキー・ローク、アラン・ドロン、オルネラ・ムーティを始めとする欧米のスターが数十人集まった。出演者たちは、ダンスをしたり、歌をうたったり、ロシアの詩人、セルゲイ・エセーニンによる白樺の詩を朗読した。

 イベントの最後に、プーチン大統領(当時は首相)が登場し、1968年の映画「盾と剣」の挿入歌である有名なソ連の歌(ヴェニアミン・バスネル作曲、ミハイル・マトゥソフスキー作詞)のメロディをピアノで奏でた。歌は次のような内容である。

「祖国は何から始まるのか?

アルファベット本のイラストから

隣の家に暮らす

素晴らしく信頼ある仲間から

あるいは母が歌ってくれたその歌から

誰にも奪われることのない

あらゆる試練から

始まるのかもしれない・・・」

 現在、この歌はロシアでもっとも有名な愛国的な歌の一つである。ソ連時代から、子どもたちは「どこから祖国は始まるのか」というテーマで作文を書き、またこのフレーズは、絵のコンクールや歌のコンクールドラマのタイトルにも使われている。

3. ルイ・アームストロングの「ブルーベリー・ヒル」

 先述のサンクトペテルブルクのチャリティーイベントで大統領は、愛国主義的な曲をピアノで演奏しただけでなく、ルイ・アームストロングの有名な歌を披露した。ロシア風の訛りはあったものの、会場にいた観客らは大統領にスタンディング・オベーションを贈った。

 一方、プーチン大統領は、2011年の女性フォーラムで、ジャズが好きだと打ち明けている。

4. レオニード・ウチョーソフの「モスクワの窓」

 大統領はピアノの演奏を、2017年に中国の習近平国家主席の官邸でも披露した。会議室に移動する途中にピアノを見つけたプーチン大統領は、そのとき、レオニード・ウチョーソフの歌で知られる「モスクワの窓」の一節を演奏した。 

「夜毎にあなたのことを見つめる

窓よ、 あなたの幸せを祈る

すごく前から大切な彼

それよりも明確なものなどない

モスクワの窓の消えない光」

 のちに大統領はピアノの音が狂っていたので、演奏を撮影した動画が公開されることになるとは思わなかったと打ち明けている。

 「しかし、問題ありません。がっかりさせることはなかったと思います」と大統領はレンタ・ルーに対し、述べている

5. ABBAの「Gimme Gimme Gimme」

 2009年、イギリスの「ガーディアン」紙はプーチン大統領の言葉として、大統領がABBAのファンであると報じた。しかし、ABBAは1980年代に解散しているため、イギリスのトリビュートバンド「Bjorn Again」の秘密のコンサートを大統領のために準備されたとも伝えられた。

 プーチン大統領のために、「Waterloo」、「Gimme Gimme Gimme」、「Dancing Queen」などABBAの歌15曲が演奏されたと言われる。

 しかし当時、ペスコフ大統領報道官は、大統領はこの秘密のコンサートには行っていないと述べた。一方、2018年にペスコフ報道官は、プーチン大統領はABBAのいくつかの曲がお気に入りだとも発言している。おそらく、「Gimme Gimme Gimme」もその1曲に含まれていると見られる。

6. ビートルズの「イエスタデイ」と「レット・イット・ビー」

 2003年、赤の広場でコンサートを開いたポール・マッカートニーは、開演前にクレムリンでウラジーミル・プーチン大統領と会見した。そのとき、マッカートニーは、コンサートに列席することができなかった大統領のために特別に「レット・イット・ビー」を演奏した。

 大統領はマッカートニーの演奏に感激し、その演奏を「自由の息吹」と呼んだ

 プーチン大統領のビートルズ好きについては、2009年にペスコフ報道官が言及し、「大統領は、ABBAよりもビートルズが好きだ」と述べた

 2020年5月、イギリスの新聞「デイリー・エクスプレス」は、大統領にはビートルズの曲でもう1つお気に入りがあり、それは「イエスタデイ」だと報じた。どちらか1曲を選ぶのは難しいので、プレイリストには両方、含めることにする。

7. リュベー「川よ、わたしを運んでくれ」

 ウラジーミル・プーチン大統領が、すでに20年以上にわたり、ロシアの自然や兵士たちの苦しい生活、クリミア橋について歌い続けているロシアのロックグループのファンだということが初めて明らかになったのは2002年。大統領はソチで開かれたリュベーのコンサートを訪れ、終演後、メンバーを私邸に招いた。

 「彼らはわたしたち、わたしたちの生活について歌い、しかも誰にでも分かるよう、明確な言葉で伝えている。そのことに感謝の気持ちを伝えたい」と大統領は述べた

 その後も大統領はバンドを賞賛し、ソリストのニコライ・ラストルグエフの誕生日を祝い、彼の歌は、数世代にわたる聴衆にとって崇拝される存在になったと語った。 

8. ウラジーミル・ヴィソツキーの「テレビのそばでの対話」

 プーチン大統領は演説で何度となく、有名なソ連のシンガーソングライター、ウラジーミル・ヴィソツキーの歌の歌詞を引用している。とりわけ、「チェスの王の名誉」、「噂の歌」、また「ジーン、お金はどこ?」の歌詞で知られる「テレビのそばでの対話」の言葉を引用した。

 また政治戦略家のグレプ・パヴロフスキー氏も、プーチン大統領がヴィソツキーの曲を気に入っていると発言している。「プーチン大統領の中には、意識的か無意識かは分からないが、ヴィソツキーのパターンが入り込んでいます。とてもヴィソツキーが好きなんでしょう」と述べた。 

こちらでご紹介したプレイリストの曲はすべて、Spotifyのロシア・ビヨンドのプロフィールより視聴いただけます。

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