ネットフリックスで配信される初のロシアドラマの主演女優(写真特集)

Andreas Rentz/ Getty Images; Legion Media
 レフ・トルストイの小説「アンナ・カレーニナ」を下敷きにした同名の新たなドラマの撮影がまもなく始まる。このドラマで主役を演じているのが、ハリウッド映画でゲイリー・オールドマン、ヒュー・ジャックマンと共演したスヴェトラーナ・コドチェンコワである。

 ネットフリックスのために、ロシアの映画スタジオ1-2-3プロダクション(「ディアトロフ峠事件」、「湖へ」、「ワールドエンド」などを制作)が特別に撮影した初のロシアドラマ「アンナK」の制作者らは、この作品について次のように書いている。「サンクトペテルブルクの知事候補の妻で社交界の花であるアンナ・カレーニナは、アルミニウム大企業の後継者であるヴロンスキーと人生を一変させるような恋に落ちる。(中略)大都会モスクワや歴史的な街ペテルブルクと、ロシアの素朴な郊外を舞台にした物語では、情熱、忠誠心、そしてどんな富もわたしたちを解き放ち、わたしたちを運命に導く愛の力からわたしたちを救うことはできないという反駁し難い真実といったテーマを描いたものである」。そしてトルストイの名作のヒロイン役を演じるのが、38歳のロシア人女優、スヴェトラーナ・コドチェンコワ。

 コドチェンコワは1983年にモスクワに生まれた。幼年時代と青年時代をモスクワ郊外のバラシハで母親と過ごした。 両親は早くに離婚している。コドチェンコワによれば、学校では「変わりもの」、「ガリ勉」と思われていたという。本人は女優になるのを夢見ていたが、最初に受けたオーディションには受からず、それで女優になるのは諦め、獣医になろうと思ったが、血を見るのはやっぱり怖いと思ったという。15歳から、コンプレックスを払拭するため、モデルとして働くようになった。

スヴェトラーナ・コドチェンコワがカンヌ国際映画祭にて、2017年

 コドチェンコワはインタビューの中でこんな風に話している。「わたしは人が怖かったんです。誰かのところに行って、話しかけたりするのが怖くて、外で時間や道を尋ねるのも嫌いでした。しかしモデルとして働くようになって、規律正しさが身につき、少し大人にもなりました。それに母親と離れて外国で働く機会が多く、最初はフランスで3ヶ月、日本で半年過ごしました。それでいまのような結果が得られたと思います」。

 学校を卒業した後、母親の助言に従い、スヴェトラーナは世界経済・情報化大学に入学した。その後、ナタリヤ・ネステロワ・アカデミーの広告学科に転入したが、やはりその選択は正しくなかったことに気づく。そして、過去の夢を思い出したスヴェトラーナはボリス・シューキン記念演劇大学に入学、2003年、ドラマ「Bless the woman」でデビューを果たした。

ドラマ「Bless the woman」に演じるスヴェトラーナ・コドチェンコワ

 大学を卒業した後、スヴェトラーナはロシアのドラマ、コメディなどの映画やドラマに出演するようになり、2011年にハリウッドのスリラー/ミステリー映画「裏切りのサーカス」でデビューした。ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース、トム・ハーディ、カンバーバッチとともにオスカーにノミネートされた。映画でコドチェンコワは、英国のシークレット・エージェントに恋するソ連の女性スパイ、イリーナ役を演じている。

 コドチェンコワは、映画への出演について、「唯一、わたしが恐れていたのは、いわゆるステレオタイプ的な金髪のロシア人女性を演じることになるということでした。なぜか分かりませんが、ハリウッドではロシア人の俳優はマフィアか売春婦の役にしか使われないのです。 幸運にも、今回はわたしの心配は杞憂に終わりました」と話している

スヴェトラーナ・コドチェンコワとトム・ハーディ、映画「裏切りのサーカス」

 1年後の2013年、スヴェトラーナは映画「ウルヴァリン」で、ヴァイパー役でヒュー・ジャックマンと共演。スヴェトラーナ自身は、なぜこの役に抜擢されたのかは自分でも分からないと話している。これについてヒュー・ジャックマンは、GQからのインタビューの中で、ロシアはスヴェトラーナという女優がいることを誇りに思うべきだと述べている

 「彼女は信じられないほど才能のある女優です。あなたは知らないかもしれませんが、スヴェトラーナは、驚異的な超能力を持つ突然変異のような人物なのです。どこでもいつでもすぐに眠れて、テイクとテイクの間に5分でも休憩時間があると、どんな居心地の悪い体勢でも、どんなに硬い場所でも寝ることができるのです。そして起こされると、すぐに目を覚まし、そのシーンを演じ、皆の心をぎゅっとつかむことができるのです」。

スヴェトラーナ・コドチェンコワとヒュー・ジャックマン、映画「ウルヴァリン」

 それ以来、スヴェトラーナはロシアの映画により多くの時間を割くようになり、ハリウッド映画には出演していない。ロシアものの作品の中でもっとも有名となったのは、2018年にベルリン映画祭で受賞した、作家セルゲイ・ドヴラートフの伝記的作品「ドヴラートフ」に出演した。

 そのほか、コドチェンコワは、舞台演劇に出演したり、ロックバンド「レニングラード」の「エクスタシー」など、音楽クリップの撮影に参加したりしている

 スヴェトラーナは時間があると、ポールダンスをしたり、2018年からは裁縫に凝っているとのこと。

 コドチェンコワは2度の結婚経験がある。最初のお相手は俳優のウラジーミル・ヤグルィチで、2005年に結婚、2010年に離婚した。その後、2011年にモスクワの企業家、ゲオルギー・ペトリシンと結婚したが、4年後に再び離婚している。

 今後、コドチェンコワは、難しい悪者役を演じる計画である。

 スヴェトラーナはこの計画について、「恐ろしいくらいに興味津々です。2つの底を持つ、いわばワームホールのような複雑な人物を演じるのはいつも興味深いものです。そうした人物を掘り下げ、研究するのはいつでも面白いものです」と述べている

スヴェトラーナ・コドチェンコワがパリのファッション・ウィークにて、2019年

 「アンナK」のキャストの全貌と配信開始日は今後、発表されることになっている。

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