ロシアで開発された人気のPC用ゲーム5選

Katauri Interactive,2009; Gaijin Entertainment,2012; Sergey Noskov, 2019
 伝説的なスペースストラテジーゲームから現代のサイバーパンクパズルやスパイシミュレーションゲームまで、Metacritic.comのランキングで上位に入る、もっとも人気のロシア製のゲームを紹介しよう。

1. スペースレンジャー2 ライズ・オブ・ザ・ドミネーターズ(ベスト100位の84位、ユーザー評価8.7/10点満点)

 時代は33世紀、人類はすでにかなり以前から隣接する惑星に飛行するようになり、4つの文明と交流を図っている。しかし突然、銀河に新たな脅威がもたらされる。それは惑星の1つで間違って作られた知能と再生能力を持つロボット、ドミネーターである。ドミネーターは、4つの文明を持つ惑星を破壊し、征服しようとする。

 エレメンタル・ゲーム社が開発したこのストラテジーゲームでは、プレーヤーはスペースレンジャーとなり、銀河を救わなければならない。様々な惑星や太陽系を移動し、ドミネーターと対話し、攻撃に備え、宇宙船を修復し、地上そして惑星間の戦いに参加する。

 スペースレンジャーはいくつかのジャンルを兼ね備えたものである。ターン制ストラテジー、アーケード、テキスト形式のクエスト、ショッピング的な要素を加えたスペースシミュレーション。ゲームは17年前の2004年にリリースされたものであるが、自由に動き回り、独立した広い世界で、他のレンジャーたちも商売をし、戦い、装備をグレードアップし、海賊行為をしたりするこのゲームはいまもゲームファンたちの間で大きな人気を誇っている。

 ゲームはPCのみでプレイできる。 
 

2.サイレント・ストーム(83位、ユーザー評価8.7点)

 「1943年、第二次世界大戦の最中、地球は火に包まれ、これからどうなって行くのかは誰にも分からない。わたしはそこにいた。そして、その荒廃した街で、すべてに無関心に、ハーモニカで忘れ去られたメロディーを吹いていた人物を覚えている」。2003年にロシアのNival社がリリースした戦争をテーマにしたターン制のストラテジーゲームのトレーラーはこんなフレーズで始まる。 

 プレーヤーは人物と国(ソ連、英国、米国など)、役割(射撃手、戦車兵、情報提供、一般兵士)を選ぶ。 メインキャラクターは自身の偵察隊を指揮し、課題を遂行し、世界を占領するための秘密兵器を開発しているテロ組織と戦う。1回の戦いが数時間に及ぶこともあり、すべての決定が、部隊のメンバーたちの生命と戦闘の結果に影響を与える。

 ゲームはPCのみ、Steamでプレイできる。 

 

3. キングズバウンティー・アーマード・プリンセス(82位、ユーザー評価8.5)

 ロシアのカタウリ・インタラクティブが2009年にリリースしたターン制ストラテジーゲーム。舞台は架空の世界ティアナ、ヒロインはアメリ姫。アメリ姫の故国、エンドリア王国は魔王バールとその仲間に占領されてしまったのだが、その魔王に勝てる唯一の騎士がティアナにいることがわかる。そこでアメリ姫はその騎士を探して、新たな世界に向かう。

 そこでアメリ姫は、恐ろしいモンスター軍団や吸血トカゲと戦う。この戦いでアメリ姫は子供のドラゴンと行動をともにするのだが、このドラゴンは戦いで身を守ってくれたり、宝を探したり、火山を噴火させたりする。新たな世界で、プレーヤーは海を渡って瞬時に大陸を移動し、悪党との戦いのために武器を持つ衛星を用いたり、戦場で使える魔法の呪文を使ったりすることができる。

 ゲームはPCのみ、Steamでプレイできる。 

 

4. ウォー・サンダー(91位、ユーザー評価5.8)

 世界でもっとも人気のある航空、海上、戦車のシミュレーターゲームの一つで、ロシアのゲーム会社GaijinEntertainmentが2013年に開発した。

 プレーヤーは、1人または複数のプレーヤーと、第二次世界大戦時代のさまざまな国(ソ連、米国、ドイツ、英国、日本)の地上兵器、航空機、 艦隊と戦う。1回の戦闘は平均で30分以上続く。スクリーン上にライフライン(命綱)は一切なく、戦いでは戦闘員が、正しい武器を選び、攻撃範囲を選び、1度の射撃で敵を倒す。プレーヤーが倒される確率もきわめて高い。

 ゲームでは50以上の戦場があり、その多くが、第二次世界大戦の戦闘の舞台を再現したものとなっている。またウォーサンダーは、過去の実際の戦いをその場所や使われた兵器を含め再現していることから、戦争の流れを知ることができるようになっている。

 ゲームはPC、Xbox、PlayStation 4でプレイできる。

 

5. ウィングス・オブ・プレイ(78位、ユーザー評価7.6) 

 Gaijin Entertainment社が2009年にリリースしたもう1つのコンバットフライトシミュレーター。ストーリーはこちらも第二次世界大戦を中心としたもので、プレーヤーは最初、自分の国を守る英国の飛行士となるが、その後、舞台はスターリングラードへと移動し、そこから、シシリア、ベルリンなど、その他の参戦国の都市へと移って行く。すべてのクエストは一つのストーリーになっており、飛行士は敵の艦船を炎上させたり、街を戦車攻撃から守ったりする。 

 ウィングス・オブ・プレイは、リアルなバーチャル飛行を楽しめるのが魅力である。たとえばその長さであるが、必要な場所にたどり着くのに10分以上かかる作りになっている。航空機の損傷によって、飛行の状態が変わったり、また墜落のシーンは現代の戦闘ものの落下シーンを思わせる。

 ゲームはPCのSteam、Xbox 360、Nintendo DS、PlayStation 3、PlayStationポータブルでプレイできる。

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