不死身のカシチェイ、モロスコ、怠けもののエメーリャ・・・。ロシアのおとぎ話をモチーフにしたレゴ作品のコンセプトをご紹介しよう!(写真特集)

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ロシア・ビヨンド
 ロシアのペチカ、勇士の大頭、願いを叶えてくれるカワカマス。ロシアのイラストレーターが毎週、ロシアのフォークロアに入り込むことができるレゴセットのコンセプトを作っている。

 サンクトペテルブルク出身のイラストレーター、アルチョム・ビジャエフさんはインスタグラムに新しいレゴセットのコンセプトを紹介するアカウントをつくり、毎週、ロシアの有名なおとぎ話をモチーフにしたアイデアを発表している。

 最初の作品は民話「モロスコ」を基にしたものである。これは、ロシアの冬の精であるモロスコとかわいそうな少女ナースチェンカとの出会いを描いたストーリーである。冬の宮殿、ナースチェンカ、モロスコ、3頭の白馬がセットになっている。

 こちらはスラヴの森の精、ボロヴィチョク爺さんをテーマにしたもの。

 この作品について、アルチョムさんは、「ボロヴィチョク爺さんはキノコとベリーを司る森の精。多いな茶色の帽子を被っていて、キノコのようである。魔法のパイプを持っていて、やぶに入り込まないよう助けてくれる」と書いている。

 もう一つの作品は、怠けもののエメーリャをテーマにしたおとぎ話が基になっている。偶然、川で、口をきくカワカマスを捕まえると、そのカワカマスはどんな願いごとも叶う呪文を教えてくれる。 

 アルチョムさんは「彼はストーブの上の雪に覆われた通りを転げまわり、最高に楽しみ、人々を驚かせている」と書いている。

 次のセットは、アレクサンドル・プーシキンの詩「ルスランとリュドミラ」の1シーンを作ったもの。ルスランは「巨大な頭」と出会い、魔法の剣を見つけ、魔術師に勝利し、さらわれたリュドミラを救い出そうとする。

 テント式の家と剣を持った王女のセットはマリヤ・モレヴナのおとぎ話をテーマにしたもの。おとぎ話は、夫のイワン・ツァレーヴィチが悪い魔法使い、不死身のコシチェイを解放してしまい、コシチェイはマリヤをさらう。イワン・ツァレーヴィチは妻をコシチェイから救うためあらゆる手を尽くすが、このコンセプトでは、自ら敵に打ち勝ったようである。

 現段階で最新となるセットで、アルチョムさんは許嫁と妻をさらう不死身のコシチェイを作った。

 「ガリガリの老人に見えるが、恐るべき強さをもち、また変身する力を持っている。誰もが、彼は不死身だと思っているが、クエストをクリアすることで、倒すことができる。ブヤン島を見つけ、ブラックロックに行き、古代のオークの木を切り倒し、枝に繋がれている金庫を取り外し、その上に座っている野ウサギを捕まえ、野ウサギの中にいるガチョウを捕まえ、その卵を割り、卵の中から針を取り出すのである」とアルチョムさんはロシアのおとぎ話の登場人物について説明している。

 アルチョムさんは、2021年1月に、レゴアイデアのサイトで、もう1つ有名なスラヴのおとぎ話の登場人物である魔女バーバ・ヤガーをモチーフにしたコンセプトを発表した。 コンクールでは、1万票を獲得すれば、販売が検討されることになっている。

 バーバ・ヤガーのアイデアには10日で必要な票が集まったという。アルチョムさんによれば 、コンクールの結果は2021年9月に発表されるとのこと。

スラヴのおとぎ話を基にしたロシアのレゴセットについてはこちらからどうぞ