スポーツジムでダンスする姿、サウナからの「エロ」動画・・・。ティックトックに現れた偽プーチン大統領のアカウント。

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ロシア・ビヨンド
 偽プーチン大統領は、ブリヌィを焼き、ピッタリとしたスポーツウェアでダンスをし、ソーシャルネットワークのユーザーたちのコメントに答える。

 2020年12月初旬、何者かがティックトック上にロシアのウラジーミル・プーチン大統領を扱う「ペールヴォエ・リツォー(=首脳)」と名付けられたチャンネルを開設した。チャンネルでは、ディープフェイク技術で作ったプーチン大統領の顔をつけた俳優の動画がアップされている。

 最初の動画で、アカウントの所有者は、「オンライン会議に出るときには、トレーニングパンツを履き替えなくていいよね」と皮肉を込めている。

 

 偽プーチン大統領はいくつかの動画で、ソーシャルネットワークでトレンド入りしている歌に乗せてダンスしている。

 スポーツするプーチン大統領の動画もある。

 

 

 ある動画ではお気に入りのシャツを試着しているのだが、この動画は800万回再生された。

 

 ロシアのバーニャを取り上げた動画で、プーチン大統領は「バーニャの蒸気が健康をくれる」と言う。

 

 チャンネルの開設者はロシアの地域の問題にも触れている。いくつかの動画で、偽プーチン大統領は、ノヴォシビルスクで除雪作業をし、「道路は、わたしが来るときじゃなくても、きれいにしないと」と述べている。

 

 料理をテーマにした動画もある。大統領はブリヌィ(パンケーキ)とオリヴィエサラダの作り方を教えている。

 3ヶ月ほどで、この大統領の偽アカウントには470万人のフォロワーがついた。ユーザーの中には、この動画が近代的な技術だと知らずに、真剣に大統領に質問している人もいる。そしてもちろん、偽大統領はその質問に答えている。

 「ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ、明日、学校に(歩いて)行かなくてもいいですか?」

 「もちろん行かなくていい。車で行けばね」

 「あなたはバナナになってしまいましたね。これからどうやって国を治めるのですか?」 

 「心配無用。バナナになっても、キュウリのように元気ですから!」 

 「ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ、いつもは誰とともにブリヌィを食べていますか?」

 「喜びとともに!」

  「心を込めて、お花を贈ります」

 「お花はお返ししましょう。美しい女性を喜ばせてあげてください」 

 「こんにちは!ブラジルからロシアに行きたいのですが、可能でしょうか?」

 「もちろんです!鉄道駅でお迎えしますよ!」 

 「これは本物じゃないと思うのですが・・・」

 「これは正真正銘、本物のスポーツジムですよ!」

 

 このアカウントの動画を作っているのが誰なのかは明らかにされていない。ロシア・ビヨンドはチャンネルの運営者に取材を申し込んだが、返信はなかった。