「農場に住む笑う卵は色を変え、成長し、形を変える。黒、茶色、ピンク、白、赤、青。6つの色を覚えて、動画を楽しんで」。「ミローシカTV」は子供のためのこの教育動画をこう説明している。動画下のコメントは無効になっている。そしてその動画はなんと35億回も再生されている。
この動画は2019年、YouTube上の再生回数で記録的なものの一つとなった。この再生回数は、ロシアでもっとも人気のあるアニメシリーズ「マーシャとクマ」とほぼ同じである。ただちょっと違うのは、この動画はなんとなく気持ち悪い(何が不快感を呼び起こすのか説明はできないのだが)ということである。
この動画が投稿されている別のサイトでは、大人のユーザーたちが「不気味!最後は脳が泣く」、「サイケすぎる!」といったコメントを寄せているが、同時に、子どもたちはこの動画をとても気に入っていると指摘している。ユーザーの一人、ドミトリー・グレベンシコフさんは、「3歳の甥はこればかり見ているのだが、何が面白いのかさっぱり分からない」と話している。
子どもを惹きつけているのは「繰り返し流れ、子どもたちを催眠状態にするメロディとずっと見入ってしまう絵」である。このような動画を、親たちは「子どもを夢中にさせるもの」と呼ぶ。「多くの親が、色や言葉、ものの名前を教える動画を子どもに見せて、家事をしているんです」とあるユーザーは、子どもが繰り返し動画を見てくれるのは親としても都合がいいと話している。
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