現在イタリアで、コロナ感染症拡大防止のため、地元の医師らを支援しているロシアの細菌学者、アレクサンドル・セミョーノフ氏がFacebookに綴ったところによれば、ベルガモの新たな病院は、ベルガモの巨大な見本市会場に、1週間半というスピードで建設された。
セミョーノフ氏によれば、病院には、4月1日までに必要な医療機器がすべて運び込まれた。
イタリア人らは、ロシア人医師らに感謝の意を込めて、ボルシチをふるまったが、そのお皿の横には「すみません。初めて作りました」と書かれたカードが添えられていたのだそうだ。
セミョーノフ氏によれば、イタリア人が作ってくれたものは、「ビーフブイヨンをベースにしたビーツとキャベツとジャガイモのスープ」だったが、それはとてもおいしかったとのこと。
「わたしたちは皆、ロシアの料理が恋しくなっていて、誰もがスープを食べたがっていたのです」とセミョーノフ氏は書いている。
4月4日、病院では新たな患者を受け入れるための体制が整った。
「そして最後の消毒が始まりました。衛生管理に関するわたしたちのアドバイスはすべて考慮されました。主任医師のヴァロッティ氏が、非常に柔軟な姿勢で、妥協することができる人物であることがとても嬉しいことです。このことは、ロシアの医師や看護婦らが最大限安全でいるために非常に重要なことなのです」とセミョーノフ氏は指摘している。
新たな病院には3つの部門―大きな集中治療室と軽症患者のための治療室が2つあると細菌学者は伝えている。
またロシア国防省のサイトによれば、病床数は142床で、イタリアとロシアの専門家200人以上が医療に当たっている。
そのうち、最初の患者の診察と治療に当たったロシア軍の医師と看護婦は8チーム、32人となっている。
国防省によれば、ロシア人医師らは3交替制で、24時間体制で診察、治療にあたる。
国防省からの情報として、タス通信が伝えるところによれば、病院はすでに最初の10人のコロナウイルス 感染者の診察を行ったという。
またタス通信によれば、国防省報道部は「ロシア人医師は最初の4人の患者を診察し、治療を続けている」としている。
病院での活動を開始した細菌学者のアレクサンドル・セミョーノフ氏によれば、イタリア人患者の一人がこの短い間に、ロシア人看護婦にすっかり恋をしたとのこと。
セミョーノフ氏はこれについて、Facebookの中で、「彼は結婚してもいいと思っているようです。通訳も、彼が“婚約者”になってもいいと言ったことを確認しています。もちろん、通訳がいなくても、彼の気持ちは皆に見透かされている状態なのですが。あのような男性は簡単に諦めるタイプではないのです」と書いている。
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