国民を外出させないために、プーチン大統領がロシア全土にライオンを放つ。ただし、実行されていないが

ライフ
ニコライ・シェフチェンコ
 人々はこのやり方について、「残忍だが、100%有効だろう」と噂している。

 「ウラジーミル・プーチン大統領が、人々を家に閉じ込めるために、800匹のライオンとトラを全国で放った。家の中で安全に過ごそう!」

 3月22日のツイッターで、ロシア政府は、人々を家から出さず、コロナウイルスの感染を封じ込める最も有効な手段はこれだと考えているとする投稿があった。すると、リツイートは7千を超え、いいね!は1万5千にも及んだ。

 コメントの反応は、

 本当に?

 マジ?

 というものだった。

 最初の投稿者である、パキスタン人の俳優でコメディアンのナジール・チニョティは、厳しい表情のプーチン大統領とライオンが、ロシアと思われるどこかの町を徘徊いていると報じているニュースのスクリーンショットを貼り付けていた(実際この写真が撮られたのは南アフリカのヨハネスブルクであった)。

 こうした措置は事実ではないにしても、厳しい方法こそが、ロシアでは他の国と比べて、コロナウイルスの感染がそれほどひどくないただ一つの理由であると思っている人たちはいる。

  「残忍だが、100%有効」、とあるユーザーは書いている。

  「少なくとも、プーチン大統領は国民のことを思い、こうした方法を考えているのだろうが、ライオンがコロナウイルスを退治することは出来ないのでは?」と疑問視する人もいれば、

  「これまでで最高の決断。よくやった、プーチン!」と称賛する人もいる。

 またツイッターユーザー@babyhipposは、「これしかない」と賛同する。

 プーチン大統領がロシア国民に、2週間自宅待機するか、5年間牢屋に入るかという2つの選択肢を与えたという噂と、このライオンのフェイクニュースおかげで、騙されやすいロシア人がコロナウイルス流行の間に家にいることにしたかも知れない。

 しかも、現在の恐怖のレベルでは、どんな方法も良い結果のためなら正当化される。

 ただ一体どれだけのロシア人がパキスタン人のコメディアンの言うことを信じたのかは分からない。プーチン大統領がロシア中に野生のクマを放ったという方がもっと真実っぽいかも知れない。何故なら、ロシアではライオンよりもクマの方が集めるのが簡単なのだから。