家庭菜園で心を込めて栽培され、田舎の呪医が呪文をかけたニンニク。ニンニクは「悪霊から身を守るスラヴのお守り」であるにも関わらず、これはイスラム教徒たちも持っても良いとされている。ニンニクには正しい使い方がある。ニンニクひとかけは洗わずに7回太い針で刺し、それから持ち歩く。ニンニクとセットで「革新的」なニンニクケースがついてくる。ケースはキンダーサプライズのおもちゃに似ている。お値段はお手頃価格で1個300ルーブル(およそ500円)。
「清潔は健康を保証するもの」。新型ウイルスから身を守るモップの広告にはこんなキャッチコピーが書かれている。柄は別売り。出品者はコロナウイルスを完全に予防するには、モップを頻繁に交換するよう助言している。お値段は1つ500ルーブル(およそ850円)。
この恐ろしい常夜灯は通行人だけでなく、コロナウイルスを含む危険な病をも寄せ付けないと出品者は自信を見せる。常夜灯は異形鉄筋、鉄板、網、有刺鉄線という安価な素材で作られているため、驚異的な効果を持つわりにはお値段もお安く、990ルーブル(およそ1,700円)となっている。
ブリャンスク(モスクワから393.2キロ)に住む魔女のアガフィヤが自らの手でこのお守りを作り、呪文をかけた。出品者であるエヴゲニヤによれば、この花はあらゆる邪視とウイルスに効くという。幅広い効力を持つことからお値段もそれ相応で、50,000ルーブル(およそ86,000円)。ただし残念ながら、ロシア領内でしか効力を発揮しない。
これを販売する女性は、「このトマトは自分で栽培したもので、ありとあらゆるものから身を守ってくれます。コロナウイルスも怖くありません」と明言する。
トマトが病を治癒してくれるということを示す証明書やライセンスはないとのこと。出品した初日、出品者の元には何件か問い合わせの電話があったが、60万ルーブル(およそ100万円)という値段を聞いて、皆、断念したという。でもひょっとすると実際に効力があるかもしれない。
*記事発行後、この広告は削除された
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