1月31日、ロシアで新型コロナウイルスの感染者が初めて確認された。しかしロシア政府は、感染予防に向けた計画はすでに用意されていると明言した。
ロシアのタチアナ・ゴリコワ副首相は、国内で初のコロナウイルスの感染者が確認されたことを明らかにした。インタファクス通信が伝えた。感染が確認されたのは、極東のザバイカリエ地方とチュメニ州で、いずれの感染者も中国国籍。新聞「ヴェドモスチ」が伝えるところによると、ロシア消費者権利および福祉監督庁のアンナ・ポポワ長官は、2人はすぐに隔離されたが、ともに感染は軽度で、ウイルス拡散の危険性はこれまで通りないと述べた。しかし政府はロシア国内でのウイルス拡散を予防するためあらゆる対策を練っており、とりわけ以下のような措置が取られている。
ウラジオストク国際空港
Yuri Smityuk/TASS1. モンゴルとの国境での自動車および歩行者の通行を制限する。
2. 中国の武漢と湖北省に滞在するロシア人全員は自発的に退避し、帰国を希望した場合にはロシア入国後、2週間は隔離する。
3. 現在、海南島に滞在するすべてのロシア人は2月4日までに退避する。ウイルス感染の症状が認められた場合は検疫を行う。
4. ロシア鉄道はロシアと中国を結ぶ列車の運行を3月1日まで制限する。また中国と国境を接するすべての地域(アムール州、ハバロフスク地方、ユダヤ人自治州)にある国境の検問所を2月7日まで閉鎖する。
5. 2月1日からロシアと中国を結ぶ航空便の運航を制限する。香港、上海、北京、広州行きアエロフロート便は例外とされるほか、モスクワ、シェレメチェヴォ空港着の中国の定期便は運航される。中国からのすべての航空便はターミナルF到着となる。シェレメチェヴォ空港のプレス部の発表としてインタファクス通信が伝えた。
6. ロシア政府は中国人に対する労働ビザの発給を中止するとの決定を下した。タス通信によれば、現在、決議案の策定が行われている。
7. 連邦反独占局とロシア消費者権利および福祉監督庁は、ロシア国内での医薬品およびマスクの価格つり上げを防止する。
8. ロシアの長期居住許可を取得しているベラルーシ人および中国人は、通行が制限されている国境検問所を通過して入国し、検疫を受ける。
ロシア・ビヨンドのニュースレター
の配信を申し込む
今週のベストストーリーを直接受信します。