生涯のプーチン:なぜ人はロシアの指導者のタトゥーを入れるのか(写真特集)

 ロシア大統領、ウラジーミル・プーチンが好きか否かはともかく、彼を自分の身体の一部にするのは大変勇気の要ることだ。有名人から一般人まで、プーチンのタトゥーを入れた人々に、その気になる動機を聞いてみよう。

1.白黒プーチン

 世界的に有名なバレエダンサー、セルゲイ・ポルーニンがイギリス滞在中にロシア大統領の顔のタトゥーを胸に入れた。当時はウラジーミル・プーチンが連日紙面を賑わせていた。「私がこのタトゥーを入れたのは、ロシアがメディアから最も攻撃を受けていた頃で、私はそうした報道を見たり聞いたりするのが不快だった」と彼は2018年にロシアのスプートニクに語っている。「私はこのタトゥーを、エネルギーを守るために入れた。一人の人間が耐えるには厳しすぎる重圧だった。当時私は力とエネルギーがみなぎっており、ネガティブなエネルギーの一部を引き受けることにしたのだ。」

 今年のタイムズ紙のインタビューでは、彼は子供の頃からずっとプーチンが好きだったことを明かしている。「彼が大好きだった。彼のエネルギーが大好きだった。人々が何と言おうと、私は彼が何か良いことをしようとしているのだと心の中で分かっていた。」

2.悲しげなプーチン

 フィンランド人ラッパーのミカエル・ガブリエルもまた、2016年にプーチンのタトゥーを入れた。その理由についてコメントすることを頑なに拒んだため、彼の意図をめぐって世間で議論が巻き起こった。ロシアの指導者が秘密組織と戦うのを支援したいのだろうと推測する人もいれば、単にプーチンに対する自分の態度を示したかったのだろうと言う人もいた。一方で、単にタトゥー愛好家の間で天使やギリシアの神々、骸骨と同じくらいプーチンの図像が人気なだけだ(実際に!)と指摘する人もいた。 

3.若きプーチンとサイン

 このプーチンのタトゥーを入れているのは、ニジニーノヴゴロドのアレクセイ・オスコラさんだ。彼は兵役に就かず、今は車の修理をして働いている。彼は2008年に脚にこのタトゥーを入れた。「私は担当のタトゥー・アーティストと座って話していたが、彼が突然プーチンの絵柄を入れることを閃いた」と彼は言う。「私はこのアイデアが気に入った。彼はまともで事務的な人間だ。サインも入れてはどうだろう。サインのない肖像画は様にならないのではないか。それにこのほうがユニークになる。」

4.「あなたの背中を見る」プーチン 

 「背中にタトゥーを入れようと思った時、今後のタトゥー・フェスティバルに参加するために何かしようと決めた」とロシアのロストフ・ナ・ドヌーの長年のタトゥー・ファン、サヴェーリーさんは回想する。2018年4月、自身のタトゥー・アーティストとともに彼は多くのアイデアを検討し、最終的に肖像画に決めた。

 「私たちは、歌手、俳優、その他の有名人を候補に挙げたが、最終的に大統領の肖像に決めた」と彼は言う。「私は建設業で働いている。政治にはあまり立ち入らない。私は大統領を一人の人間として受け止めることに抵抗はないが、彼を政策立案者や国のトップとして評価することは望まない。あるウクライナのメディアが以前私のタトゥーについて報じたことは事実とは反する。つまり、私は軍に属するわけでも、他の治安機関に属するわけでもない。」

 このタトゥーはすでに二、三のフェスティバルで賞を獲得しており、サヴェーリーさんによれば、友人や家族から否定的な意見は一切聞かれないという。「これは実にユニークなタトゥーで、あまり見せびらかすことはないが、このタトゥーをしていることを楽しんでいる」と彼は言う。

5.「Go Hard」プーチン

 クラスノダールを拠点に活動するタトゥー・アーティスト、グレブ・フルソフさんは、このタトゥーを入れた人物と連絡が取れなくなった。彼はこうした注文を受けるのは稀だと認める。「愛国的なタトゥーは極めて一般的だが、クレムリンの人々をタトゥーにしたがる人は滅多にいない」と彼は話す。「クラスノダールの同僚がプーチンのタトゥーを入れたのは、私の記憶では3回だけだ。」

 この特殊なケースでは、グレブは客が当初は他の図案を望んでいたと回想する。だが原案は失敗だった。というのも原案では何某かの悪魔の絵がメインだったが、この客は極めて信心深いことが分かったのだ。「そこで私はウラジーミル・プーチンにすることを提案した。客は強い個性を持つプーチンが好きだと言っていたからだ」とグレブさんは話す。

6.水兵プーチン

 クラスノダールのタトゥー・アーティスト、ダニール・マニクさんは、この愛国的なタトゥーを完成させたかったが、叶わなかった。「これは私のアイデアで、モデルも私が見つけた。残念ながら、あまりに痛いということで客が作業をやめることを決めた。6割ほどしか完成しなかった」と彼は振り返る。「完成させられなかったことは恥ずべきことだ。もっと良い出来になっただろうに。この良い男をタトゥーにするのは楽しかった!」

7.目なしプーチン

 モスクワとヴォロネジで活動するタトゥー・アーティスト、ドミトリー・マリンチェンコフさんは、2018年2月にプーチンのタトゥーを入れることを決めた。「オレグ(彼の同僚のタトゥー・アーティスト)が私の胸にタトゥーを入れることを提案したが、この部位の選択で私が連想したのはただ一つ、リーダーだった」と彼は述懐する。「その上、私は仲間の一人にプーチンのタトゥーを入れたことがあり、その見た目が気に入っていた。」 彼によれば、彼の人生の重要な節目(初恋や初めてのセックス)はいずれもプーチンが政権を握っている間に起きたという。「私がタトゥー・アーティストになったのも、彼が政権に就いている時だった」と彼は話し、誰もこのタトゥーを真剣に受け止めるべきではないと付け加えた。「これは私の皮膚の下の色にすぎず、何かを意味しているとしても、それはタトゥーを入れている私自身にしか適用されないことだ。残念ながら、人々の大半は未だに星占いやタトゥーの意味を信じている。どうかやめてほしい。」

 以上で取り上げたことは決して例外ではない。我々がインターネットで見つけた実際のタトゥーをついでにいくつかご紹介しよう。

 この動画は2年前にロシアのノヴォシビルスクで開催されたフェスティバルで撮られた。撮影者によれば、このタトゥーを入れている人物は中国に住んでいる。

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